寒い冬のゴルフは気温の低下や芝生が薄い、グリーン凍結など自然環境の要因が影響します。寒い冬のゴルフは、ミスが増えてしまい難しいので敬遠しがちです。
天候の良い時と比べ、寒い冬のゴルフではスコアを崩しやすい傾向にあります。
「グリーンが凍っていてボールが止まらない!」「芝生が薄くてアプローチが難しい!」などシーズン中のゴルフと比べて難易度が上がります。
本記事ではスコア100切り目標のゴルフ初心者に向けて、寒い冬のコース戦略やアプローチ攻略、ゴルフウェア対策などスコアを崩さないための4つの注意点と対策を解説します。
寒い冬ゴルフの注意点や対策に気をつければ、極端にスコアを崩しにくくなります。本記事を一読していただき積極的にゴルフ場に出かけましょう。
冬のゴルフはコースマネジメントが大切です。
冬のゴルフでスコアを崩す自然環境の要因
寒い冬のゴルフはオンシーズンに比べて、来場者数が少なくリーズナブルにラウンドできる傾向です。しかし寒い冬のゴルフは、環境での注意点があり初心者ゴルファーにとって難しい局面があります。
春や秋のプレーがしやすいオンシーズンと冬のゴルフで同じプレーをした場合、大幅にスコアを崩す可能性があります。
以下では厳しい自然環境で、スコアが崩れやすい要因を紹介します。
気温により飛距離に影響が出る
冬のプレーでは、一般的に飛距離が落ちます。冷えたボールと冷えた空気では夏場のプレーと比べ、1番手以上飛距離が落ちます。
感覚的には、距離にすると10~20ヤード落ちるでしょう。ゴルフ練習場で、寒い冬場の飛距離を把握しておきましょう。
飛距離の落ちる3つの原因
- ボールが硬くなり反発力が落ちる
- 気温低下により空気密度の上昇で空気抵抗が増える
- 服装の厚着はスイングの妨げになる
寒い時期の風
風に季節は関係ありませんが、冬は北風が吹きます。北風は寒気をもたらし、一般的に風速1mで体感1℃下がると言われます。
体温が下がると全身に力が入りやすく、動きが鈍くなります。
寒さで体が動きにくく、ヘッドスピードが落ちます。加えて体の可動域が狭くなり、縮こまったスイングになる傾向にあります。スイングをコンパクトにし、力感を保った打ち方が理想です。
芝生が薄いため、アプローチが難しい
冬の芝生は休眠状態になり、緑から白色に変わり薄くなります。特にグリーン周りの芝生では、芝が薄いためアプローチの難易度が上がります。
芝生のボリュームがなく、ボールが浮いていない状態です。非常に難しいライからのアプローチを余儀なくされます。
ライとは、ゴルフボールがある場所の状態を指します。例えば、打ちやすい状況の場合「ライが良い」と言います。
グリーンの凍結
早い時間帯のスタートは、グリーンが凍結している可能性があります。グリーンやフェアウェイの状態(硬さ)が変わります。
グリーンは硬く、速いことが予想されます。事前にゴルフ場周辺の天気予報で、最低気温の気象状況を確認すべきです。
冬の厄介なアプローチに要注意
オンシーズン中、芝は長くボールが浮いた状態です。多少ダフってもボールの下をクラブが滑ってくれます。しかし冬場の薄い芝では、クラブの刃が刺さりやすく難易度が上がります。
グリーン周りは、コースによってベアグラウンド状態です。ベアグラウンドとは、ゴルフコースの芝生が剥げて土がむき出しになっているエリア。
グシャグシャの雨が降ったあとの厳しいライです。「チャックリしか出ないイメージです!」少しでもダフるとチャックリのオンパレードになり、グリーン周りでミスの連発。
冬はグリーンが硬いため、アプローチのプレーに大きな影響を及ぼします。カチンコチンに凍り、舗装されたアスファルトのような硬いグリーンです。
直接グリーンに乗ると勢いよくボールが跳ねてグリーンからこぼれます。グリーン手前から転がすのも一つの戦略です。ボールが落ちてから、どのように転がるか予測するイメージも大切になります。
硬いグリーンでは、転がしてパターを使えないか考えます。グリーン周りの芝生は薄く、アプローチするには難しいライだからです。
寒い冬のコースマネジメントのポイント
冬のゴルフはその日の気象や、コースコンディションに合わせたマネジメントが必要です。寒い冬のゴルフで、ベストスコア更新するのは至難の業。
冬の難しい条件のゴルフは、大叩きをしない守りのゴルフに徹しましょう。スコアメイクのカギは「手前から攻める!」「ボギーオンでいいや!」くらいの気持ちで無理なプレーはしないことです。
ゴルフのセオリー「手前から攻める」
寒い冬のゴルフに限らず、スコアメイクのカギは「手前から攻めろ」です。プレー中に観察すべきは、ショットやアプローチするグリーン状態を把握しましょう。
- グリーン奥がどうなっているか(グリーンでボールが跳ねてOBになる可能性)
- グリーンが日向にあるか日陰か
- 夜中にシートがかけられていた形跡など
最初の数ホールはグリーンを直接狙わず、手前から攻めることを心がけます。
グリーンが凍っていた場合、硬いグリーンに直接ボールが乗った場合、グリーンを跳ねて奥のOBゾーンに飛んだり、厳しいライのアプローチが残ったりで大叩きになる可能性があります。
ボールが落ちてから、どのように転がるかを上手に予測することが大切。
リスクマネジメントの観点からも無理をしてグリーンを直接狙わず、丁寧に手前から攻めましょう。
ライの見極めが大切
ライが凍って硬い、グシャグシャと柔らかい場合があります。芝が短く悪いライでは、サンドウェッジよりピッチングウェッジやショートアイアンを使用。
ボールを上げて寄せるより、手前から転がして寄せれないか考えます。アプローチミスのリスクを考えると、ロフトの立ったクラブやパターで転がせないかの選択をすべきです。
冬場だからこそ、ゴルフに対する考え方やコース戦略が磨かれます。
冬のゴルフウェアのマネジメント対策
冬のゴルフは気温が低く寒いため、冬ゴルフを楽しむには寒さ対策が万全でなくてはいけません。しかし服装の着込みすぎには注意しましょう。
服を着込みすぎるとスイングしづらく、ミスショットの原因にもなります。スポーツ用の暖かいのに薄い高機能インナーやユニクロやワークマンのインナーもオススメです。
冬はゴルフの防寒対策をしっかりする
冬は気温が低く寒いため、少しでも暖を得ようと服装を着込みすぎる傾向にあります。
防寒対策はただ暖かければ、良いというわけではありません。
ゴルフの防寒対策
- スイングの邪魔にならない
- スッキリとして暖かい
- 温度調節しやすい服装など
ゴルファーのニーズを考えた、薄手で暖かい防寒対策のアイテムを選びましょう。
特にアウター選びにはスイングやスコアに影響があるので注意が必要です。ゴワゴワするもの、モコモコのものは避けたほうが無難です。
防寒対策は、上半身より下半身を優先させる
冬ゴルフの防寒対策として、ゴアゴアしたものやモコモコするアウターは避けましょう。上半身に重ね着しても良い結果は生まれません。
上半身はスイングの邪魔にならないものを選びます。温めるのは上半身より下半身を優先させます。
下半身には、大きな筋肉と太い静脈が通っています。下半身を温め、暖かい血液が体に回ることで全身が暖まります。
プレー中は体を冷やさないようにする
使い捨てカイロをポケットに入れておこう。コースに出る前から準備をし、スタート時では十分暖かく使える状態にします。
手袋や使い捨てカイロを使用し、手が冷えないようにすることが大切。自分は最初の3ホールまで、手がかじかんだ状態でプレーした経験があります。
ネックウォーマーや、ニット帽を着用すれば防寒対策がバッチリです。プレー中の待ち時間は、温かい飲み物を飲むのが効果的。
寒いと筋肉が収縮して硬くなり、ケガをしやすくなります。筋肉が冷えていると、疲労感や集中力の欠如などパフォーマンスが低下します。プレー前にも入念な準備運動をし、体を温めましょう。
寒い冬のゴルフ|スコアを崩さないための4つの注意点と対策のまとめ
冬のゴルフでスコアを崩す自然環境の要因
年間を通して楽しめるゴルフですが、寒い冬場のゴルフには冬用の対策が必要です。冬場の芝生の育成が悪くなり、自然環境の要素も加わりゴルフが難しくなります。
冬ゴルフでスコアを崩す自然環境の要因
- 飛距離が落ちる
- 寒い時期の風
- アプローチが難しい
- グリーンの凍結
冬の厄介なアプローチに要注意
冬はグリーンが硬いため、アプローチのプレーに大きな影響を及ぼします。ボールが落ちてから、どのように転がるか予測しイメージすることが大切。アプローチで、ピン周辺に寄せることが難しい状況です。
寒い冬のコースマネジメントのポイント
寒い冬ゴルフでベストスコアを更新するのは至難の業でしょう。冬ゴルフはその日の気象や、コースコンディションに合わせたマネジメントが必要。
寒い冬ゴルフのコースマネジメント対策
- 手前から攻める
- ライの見極めが大切
勝負の力点を、ショートゲームにフォーカスします。ミスの少ないアプローチが、スコアメイクのコツです。大叩きをしない守りのゴルフに徹しましょう。
冬のゴルフウェアのマネジメント対策
防寒対策は、上半身より下半身を優先させる
- スイングの邪魔にならない
- スッキリとして暖かい
- 温度調節しやすい服装など
ゴルファーのニーズを考えた、薄手で暖かい防寒対策のアイテムを選びましょう。筋肉が冷えていると、以下の弊害がありパフォーマンスが低下します。
- 疲労感
- 集中力の欠如
- ケガをしやすいなど
プレー中は、防寒アイテムや入念な準備運動をし、常に体を冷やさないようにしましょう。
冬のゴルフは、空気も澄んでいてシーズン中のコースと違った風景を見せてくれます。難しい自然環境でプレーし、スコアメイクすることでゴルフIQが磨かれます。楽しみながら、冬のゴルフを攻略しましょう。