ゴルフは手持ちの技術を使って、いかに少ないスコアでプレーするかを競うゲームです。
あなたはラウンド中にこんな経験がないでしょうか?
「数ホールで大叩きがあり、100を切れなかった!」「バンカーでミスを連発し、集中力が切れてプレーが雑になってしまった!」
など大叩きのトラブルを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
本記事ではスコア100切りを目指すゴルファー向けに、大叩きのトラブルを防ぐための原因と対策を解説します。大叩きがあるとゲームの流れが悪くなり、トラブルの連鎖を起こします。
ゴルフは無理な攻め方をするより安全なポジションにボールを打ち、苦手な状況を作らないのが理想。
大叩きを回避するには、技術面よりも自分の判断力や思考が大切になります。厳しい状況から無理な攻め方をして、失敗を重ねるケースがあります。
大叩きのトラブルに思い当たるゴルファーは、本記事の内容を一読してください。後述の大叩きの原因のどこかに当てはまります。
大叩きをしないために、正しい判断でコースマネジメントを意識しリスクを回避しましょう。
大叩きが多いゴルファーは、正しい判断ができればビックイニングが減ります。
集中力を切らさない
「何となく気分が乗らない、集中できない!」なんてことがラウンド中にありませんか?
何回かミスが続くと集中力が切れ、信じられないミスが連発しスコアを崩す結果になります。
ゴルフでミスが続く場合、気持ちを切り替える必要があります。しかし気持ちをリセットすることは簡単ではありません。気持ちがリセットできれば、また集中力を高められます。
ゴルフは一打ごとに集中力が必要なスポーツです。集中のオンオフをうまく切り替えたり、間を置いたりしてゲームの流れが悪循環に陥らないようにすることが大切です。
集中力が切れてしまう原因
- 寝不足や心身の疲れ
- 想定外の状況になった時
- ゴルフ以外のことが気になって、注意散漫な状態
- 余分な情報が入り払拭できないなど
ミスショットが出ても深く考えず、過ぎたミスは忘れること。「どうしたらミスをリカバリーして一打でも良いスコアで上がれるか?」を考えてラウンドしましょう。
トラブル時にイチかバチかのショットはしない
ゴルファーの誰もがトラブルを経験すると思います。打ったボールが林に入りました。経験値の高いゴルファーは、木が密集する木と木の狭い間を狙うショットは選択しないはずです。
林の中に入ったボールは横に出します。ほとんどの場合、トラブルショットは次のショットの打ちやすい場所に打ちます。
確率の低い無理なプレーは、大叩きの原因になります。
大叩きの可能性あり
- 常に最短距離でピンを狙う
- 池、バンカー、OBを考慮せず、果敢にピンを狙う
- 少ない成功体験から、確率の低いショットを選択しリスクを顧みない
上述した傾向にあるゴルファーは、再度コース戦略を考えましょう。10球中3割程度の成功確率では、選択肢から除外すべきです。
トラブルの難しい状況では、イチかバチかのショットをやめ無理しないことが得策です。100切りできないゴルファーは、無謀なプレーをしがちです。
厳しい状況から失敗に失敗を重ね、墓穴を掘る結果になります。誤解しないでほしいのですが、必ずしも「狙うな」と言っているわけではありません。
果敢にコースを攻めるのもゴルフの醍醐味です。ただトラブルの時は、状況とリスクを冷静に判断する必要があります。
大叩きになるとメンタルにも悪影響があり、その日のゴルフが台無しになりかねません。
ゴルフはミスと隣り合わせのスポーツ。ミスする前提でプレー戦略を考える必要があります。後述ではトラブルの状況別に、大叩きになる可能性があるケースを取り上げました。
林に打ち込んでしまった
木と木の狭い間を狙いグリーン方向に打つ場合と遠回りになるが、林の中から横に出す場合の2つがあります。
スコアメイクを考えれば、横に出すのが正解でしょう。トラブル回避法は、「無理しない」のが正しい判断です。
木に当たり林から脱出できない場合、次のトラブルを誘発する流れになるかもしれません。1ペナルティを払ったつもりで、確実に次のプレーにつながる選択をしましょう。
最短距離でカップに近づける
最短距離でカップに近づける攻め方は、大叩きになる可能性があります。リスクの許容範囲のないイケイケゴルファーは、池やバンカー、OBなどの罠にはまります。
最短距離でスコアの挽回をはかると、コースの罠にハマりやすいです。
コンペなどでたまに見る光景
- 林の中からグリーン方向を狙い、木に当って脱出できない
- 池の手前から、芝のないライでグリーンを狙いダフって池に入れる
- バンカー越えのグリーン手前にピンがある状況で、球を上げようとしトップしてOBなど
コースマネジメントを考える
ショットのレベルがある程度高くても、コース戦略が間違っているとスコアメイクになりません。自分の実力や飛距離から安全なポジションに飛んでいくコース攻略を考えます。
OBや池、バンカーなどのコースレイアウトを視野に入れリスクを避けます。打数のロスが大きくなりそうな場所を避けるには、どうすれば良いかを考えます。
トラブル時に確率の低いショットを選択する人がいます。ゴルフの調子がイマイチの時や、流れやリズムが悪い時こそ守りのゴルフに徹しましょう。
OBや池、バンカーは極力避ける
ティーショットでOBを打った段階で、ほぼダブルボギーが確定します。運良くナイスショットを連発し、パーが取れる可能性があるが確率は低いです。
ティーショットでOBを避けるには、リスクマネジメントが不可欠。例えば、ティーショットをドライバーではなくウッドやアイアンで打ち、2打目を打てるポジションに置きます。
「そんなこと出来ね~よ!」という声が聞こえてきそうです。しかしユーティリティーやアイアンであれば、ドライバーよりフェアウェイキープ率が高まるでしょう。
池やバンカーのハザードを避け、確率の低いクラブやショットを選択から除外します。無理に攻めるより安全なポジションを狙うコース戦略を考えます。誤った意思決定をすると大叩きにつながります
レイアップを考える
自分のショットの飛距離からコース戦略を立てた結論として、手前の安全な地点にボールを運ぶテクニックを「レイアップ」「刻む」と言います。レイアップは、下記の状況の時に使います。
レイアップを使う状況
- グリーン手前にアゴの高いバンカーがある場合、バンカーに入るリスクを回避する
- グリーン手前に池があり、池に入るリスクを回避する
- グリーンまで250ヤードあり、コースが狭いので100ヤード残して刻むことを選択するなど
レイアップを判断することで、スコアを大きく崩すことがなくなります。レイアップの安全策を適切に取り入れ、堅実なプレーを意識するとスコアメイクにつながります。
グリーンを無理に狙っていくゴルファーは、大叩きのトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。ゴルフは攻めと守りをバランス良く行うことでプレーの流れも良くなります。
ゲームの流れや大叩きを察知してトラブル回避をする
その日の自分の技量にあったコース戦略を立ててみよう。不調な時こそコースマネジメントが大切です。
コースレイアウト、グリーンの傾斜の情報をできるだけ把握しましょう。自分の実力に見合わないリスキーな選択はしないようにしましょう。
ハイリスクハイリターンで成功するゴルファーはプロと上級者だけと考えましょう。
通常のゴルフコース18ホールでは、パー3とパー5が各4ホールずつあります。
100切り目線でパー3とパー5の大叩きをしない攻略法を考えてみました。
パー3を攻略する
- パー3の外していい場所を考える
- 基本は花道に乗せる
- アプローチしやすいポジション、バンカーや池、OB方向を避ける
- 「グリーンに乗らなくて良いよ!」と開き直ることが大切
- 2打目で勝負することも視野に入れる
- 手前に刻んで、アプローチパターを頑張る心構えでいく戦略もあります
- 打つ前に戦略を整理して、1打目にどんな球を打つか決める
- クラブ選択や判断で迷い不安な状況で打ってしまうと、よからぬショットが出る
(混乱した状態でショットするのはやめましょう) - トリプルボギー以上を防ぐ戦略が必要
- パーをとりにいって、大叩きになるケースをよく見る
- パー3は難しいということを認識する
- パー3はディフェンスと考える
パー5を攻略する
- 緻密にリスクを避け、ティーショットでは無理しない基本戦略を立てる
(フェアウェイバンカーなどのハザードを避ける) - ティーショットはOBを避けて、2打目を打てる位置におく
- ドライバーで突き抜ける、無理にショートカットを狙うミスを避ける
- 2打目はバンカーや池のハザードを避け、グリーンの近くまで持っていく
- 3打目はアプローチでグリーンに乗っける(1ピンにつけば、上出来)
- グリーン上を2打でホールアウトする
- 2打目でOBが出るなど、大叩きを誘発する可能性のあるコースと考える
【ゴルフ】大叩きを防ぐにはどうしたらいいの?|トラブル回避法のまとめ
結論を言うと、大叩きの原因はトラブル時の判断ミスによるものです。ゴルフはミスするゲームと考え、常に安全策をとりましょう。
トラブル回避の強いゴルファーは実力があります。100切りできないゴルファーは、プレー選択を間違っています。
確率の低いプレーは避け、コースマネジメントを考えたプレーをしましょう。コース攻略でミスが減る状況判断を磨けば、スコアの壁を破るキッカケになります。
ゴルフは個人スポーツなため、自分のリスクマネジメントの思考がスコアに直結します。ゴルフのスコアアップのために、自身のプレーを振り返ってみましょう。