「またOBか!」とティーインググラウンドで頭を抱えていませんか?
OBが連発すると、楽しいはずのゴルフが苦行に変わってしまいますよね。
スイングを直そうと焦れば焦るほど、泥沼にハマります。
この記事では、難しいスイング理論は一切なし。
コースですぐに試せる応急処置や、OBゾーンが視界から消えるマネジメント術などを解説します。
スイングは変えるな!コースで試せる5つの緊急脱出ワザ

ラウンド直前の練習でボールが、どこに飛ぶのかわからない状態です。
今日のスイングのままで、OBを減らす方法があります。
スイングを直そうとすればするほど、泥沼にハマってしまいます。
これから紹介するのはスイング理論ではなく、誰でもすぐに試せる応急処置です。
以下の内容は本番のラウンドだけでなく、普段の練習場で試しておくことも大切になります。
5つの応急処置
- ティーの高さを変えるだけで弾道は激変する
- グリップを「指2本分」短く持ち出球をコントロールする
- アドレスは「肩幅の内側」まで狭めてみる
- 「飛ばさない」が一番飛ぶかも!魔法の7割スイング
- スライス限定・開き直って「最初から左を向く」応急処置
①ティーの高さを変えるだけで弾道は激変する
ティーをほんの少し低くするだけで、弾道は驚くほど安定します。
球が低く飛び出すので、左右に曲がる原因の横回転や、風の影響を受けにくくなります。
いつもより低いティーアップは、地面を叩くダフリ不安も消してくれます。
視覚的な安心感が生まれるからかもしれません。
- ティーアップはいつもより指一本分ほど低くする
- 目線はボールの「上半分」を叩くイメージ
- 目的は、低く強い球でフェアウェイをとらえる
「飛距離が落ちそう」と感じると思います。
しかし、OBを打って前進できないより、ずっと良い結果が待っています。
まずは次打できるフェアウェイにボールを運ぶことです。
それがスコアを守る賢い選択です。
②グリップを「指2本分」短く持ち出球をコントロールする
グリップを普段より「指2本分」短く握ります。
それだけでクラブは驚くほど扱いやすいです。
野球のバットを短く持てば当てやすいのと同じで、クラブの操作性が上がるでしょう。
余計な力がスッと抜いて、スイングの再現性も自然と高まるのが狙いでもあります。
- いつもより指2本分、グリップを余らせて握る
- 腕の力を抜き、クラブの重さを感じて振る
- 優先順位は「飛距離」より「ボールの方向性」を重視
最初は少し不安かもと感じるかもしれません。
でも、この「不安」が力みを消す特効薬になります。
ミート率が上がり、結果的に安定した飛距離につながることもあります。
ドライバーだけでなく、すべてのショットで方向性を重視する場合、短く持つことが有効です。
③アドレスは「肩幅の内側」まで狭めてみる
不安な時ほど、スタンス(足の幅)を肩幅程度に狭めてください。
スタンスを狭めると、体の大きなブレ、特に左右への体重移動が自然と抑えられます。
これが「マン振り」を物理的に封じ込めてくれます。
- 両足のかかとが、肩幅の内側に収まるくらいにする
- 体重移動は意識せず、スタンス幅でクルッと回転する
- 目標はグリーンではなく「次のショットが打ちやすい場所」に運ぶ
「もっと飛ばしたい」という気持ちが、体を大きく揺さぶります。
スタンスを狭めるのは、その力みと体のブレを一旦リセットするおまじないになるでしょう。
まずは安全な場所へボールを運ぶことだけを考えましょう。
思った以上にバランスよくスイングできるかもしれません。
④「飛ばさない」が一番飛ぶかも!魔法の7割スイング
「7割の力で振る」と決めるだけで、心に驚くほどの余裕が生まれます。
この余裕がスムーズな体の回転を生み、結果的に芯でボールをとらえる確率が上がります。
練習場で一番気持ちよく振れた時の、リズムを思い出しましょう。
- 「OBゾーン」の逆側、広いエリアだけを狙う
- 「フェアウェイの真ん中」という曖昧な狙いは禁止
- 最悪の結果(例:林の中)を許容し、強打せずバランスよくスイングする
「真ん中」を狙うのは実は一番難しいかもしれません。
少しのミスが左右どちらのOBにもつながります。
安全な片側だけを狙うことで、気持ちは驚くほど楽になります。
「飛ばさない」と決めることで、あなたのスコアメイクを助けてくれるはずです。
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⑤スライス限定・開き直って「最初から左を向く」応急処置
どうしてもボールが右に曲がってしまう日があります。
そんな日はスイングをいじらず、クラブのフェース面を少しだけかぶせてからグリップを握ります。
無理にスイングを直そうとせず、最初からフェース面をかぶせるのが一番手っ取り早い応急処置です。
ラウンド中に、スライスの度合いが減ってきたら、スクエアに徐々に戻していきましょう。
- クラブのフェース面を、目標より少しだけ左に向けて握る
- 曲がり幅が大きいなら、思い切ってクラブの番手を一つ下げる
(ドライバーなら3W・5Wや得意なクラブを使用する) - 目的は「フェアウェイにボールが残ること」
これは根本的な解決策ではありません。
しかし、今日一日を乗り切るためには有効なワザです。
ボールの曲がり具合を見ながら、フェースの向きを少しずつ調整します。
それがスコアをまとめる大人のゴルフです。
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景色が変わる!OBゾーンが「視界から消える」マネジメント術


ティーインググラウンドに立った時、見る場所を変えるだけでOBのリスクは劇的に減ります。
しかし、怖い池や狭いOBゾーンほど、なぜか目で追ってしまいがちですよね。
これから、その「危険ゾーン」の見た目を解くための、コースの景色の変え方を紹介します。
①攻めは禁物!安全エリアの「ど真ん中」だけを見る
ナイスショットの先にOBが待っているときに、悲劇の原因は、狙う場所がシビアすぎるからかもしれません。
ピンやフェアウェイの隅ではなく、コースで最も安全なエリアだけを見ましょう。
欲を捨てたゴルファーから、スコアが良くなる傾向にあります。
- OBや池の先は「赤杭」だと思い込む
(赤杭で囲まれた場所は、危険地帯や入ったら1打罰のエリアのため、リスクの高いエリアです。
絶対に入れない気概を持ってプレーをする) - 無理な攻めはせず、今日のボギーラインを許容する
(ボギーラインとはその日の安全目標スコアラインの意味。
そのホールでは、無理にパーを狙わず、ボギーで十分という気持ちで安全なプレーを選択する) - コースで一番広い場所を「ターゲット」と考える
プロでさえ、常に安全なエリアを狙って試合を組み立てています。
難しいホールほど「守り」が最強の「攻め」になるでしょう。
その逆説的な真理を、まずは受け入れてみましょう。
②ドライバーが本当に必要か?「刻む勇気」がスコアを救う
「ドライバーでOB」。
それが、なかなかスコア100を切れないゴルファーの共通点かもしれません。
飛距離の魅力は大きいですが、ラフや林に入れてしまっては元も子もありません。
次の一打が楽になる場所へボールを運ぶ、その発想が、あなたのスコアを助けてくれます。
- 左右が狭い、プレッシャーを感じるホールでは握らない
- ティーからOB杭が1本でも見えたら、短いクラブを選択
- 「200y先のラフ」より「180y先のフェアウェイ」が良しと考える
「刻む」のは、守りや逃げの選択ではありません。
グリーンを確実にとらえるための賢い準備だと考えましょう。
ドライバーを持たない小さな勇気が、結果的に大きな結果を生んでくれます。
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③「行かせたくない方向」に背を向ける、ミスを回避する構え方
池やOBゾーンが右側にあると、なぜかボールは右に吸い込まれていくように感じたことはないでしょうか?
これは、無意識に危険な方向を警戒し、体が反応してしまうからです。
そんな時は、行かせたくない方向に「背を向ける」ように構えて、視界から心理的プレッシャーを消してしまいましょう。
- 危険な方向が見えない、安全なサイドにティーアップする
- 構えたら、広い安全エリアの「一点」だけを見つめる
- 危険な方向へは、決して目をやらないと決める
これはスイング理論ではありません。
自分の脳を少しだけだます、メンタルの技です。
怖いものが視界から消えるだけで、体は驚くほどスムーズに動くかもしれません。
④【コース攻略】風と起伏を読む視点
完璧なショットが、なぜかOBになってしまいます。
その犯人は、あなたのスイングではなく「風」や「傾斜」かもしれません。
特に、海辺や山岳コースでは自然の影響が顕著です。
平らな練習場にはない、自然の要素を読んで味方につけましょう。
ゴルフ場の自然の要素
- 【風】向かい風なら番手を上げ、スイングをコンパクトにする
追い風は欲張らず、横風は風下に流れるものを見越して風上に向かって狙う - 【傾斜】左足上がりは右を向き、左足下がりは左を向く
傾斜なりに立ち、決してフルスイングしない - 【共通点】風や傾斜と戦わないこと
自然の力でボールを運んでもらうイメージを持つ
風を読むには、足元の芝を少しちぎって飛ばすのが一番です。
傾斜地からのショットは、グリーンに乗せることより「次打が打てる場所」へ運ぶのが目標。
自然を敵ではなく味方と思えた時、ゴルフは楽しくなります。
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「またOBかも」の不安を自信に変える思考法


ティーショットの不安は、スイングではなく「心の中」から生まれます。
OBを意識すればするほど、体は正直に硬直し、ミスを誘発します。
以下で紹介するのは技術論ではなく、あなたの心を少しだけ楽にする思考のヒントになります。
①スイングの軸ブレを防ぎ「ビハインド・ザ・ボール」で安定する
ボールの行方を早く見たい気持ちが、インパクトで頭を前に突っ込ませる一番の原因でしょう。
この動きが、体の軸をブレさせ、スライスを誘発します。
ボールが消えても、自分の頭が元の位置に残り続けることを意識すれば、体は自然と正しい軌道で回ります。
- インパクト後も、ボールがあった場所を1秒見続ける
- 自分の「鼻先」が、ボールより前に出ないように意識する
- 打ち終わった後、よろけずにピタッと立てればOK
これは「ビハインド・ザ・ボール」という基本ですが、難しく考える必要はありません。
「ボールを追いかけない」と決めるだけ。その小さな意識が、あなたのスイング軸を安定させます。
②なぜ「OBしたくない」と思うほどボールは曲がっていまうのか?
「OBしたくない」と強く願うと、脳は皮肉にも「OB」の光景を鮮明に描き出します。
ネガティブな言葉は、否定すればするほど、そのイメージを強めてしまいます。
この脳の仕組みが、あなたの体を無意識に緊張させるでしょう。
- 「〜しない」ではなく「〜する」という言葉で目標を立てる
- 「OBゾーンに入れない」→「あの木の右に運ぶ」
- 考えるのは結果ではなく、準備(ルーティン)だけ
脳は「ピンクの象を想像しないで」と言われると、ピンクの象を想像してしまいます。
それと同じように「OB」という言葉を頭から追い出し、ボールを運びたい安全な場所の景色だけをイメージしましょう。
③「ナイスショット」より「賢い一打」がスコアを作る
スコアを良くするために必要なのは、会心の一打ではありません。
致命的な一打を避ける賢さです。
飛距離が出なくても、曲がっていても、次のショットが問題なく打てる場所にボールがあれば、それは100点満点の「ナイスマネジメント」と言えます。
- 完璧な一打を捨て、70点の安全なショットを目指す
- OBを打たなかった自分を、心から褒めてあげる
- スコアカードに「OBの数」だけを記録してみる
ゴルフの本当の敵は、他人やコースではなく「完璧を求める自分自身」かもしれません。
「ナイスショット」という呪いを切り捨てれば、ゴルフはもっと自由で楽しいゲームになります。
④次のラウンドで実践する「3つの約束」
最後に、次のラウンドで試してほしいシンプルな3つの約束になります。
これを守るだけで、プレッシャーの重荷が少しだけ軽くなるはずです。
スコアを気にするのは、その後の話になります。
- 【約束1】ティーショットは、安全エリアの「ど真ん中」だけを狙う
- 【約束2】少しでも迷ったら、ドライバーはバッグから抜かない
- 【約束3】たとえOBを打っても、次のホールでは絶対に引きずらない
この3つの約束は、あなたを縛るルールではありません。
あなたをティーショットの不安から守るための、心のお守りです。
次のラウンドが、今日よりも少しだけ楽しい時間になることを願っています。
まとめ
OBの原因は、必ずしもスイングだけの問題ではありません。
大切なのは、目の前の一打をどう考え、コースをどう攻略するかという「マネジメント」です。
今回紹介した方法は、すぐに試せるシンプルなものばかりです。
ラウンドでティーショットの調子が悪い時は、ぜひ一つでも実践して、OBの恐怖から解放されたゴルフを楽しんでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。