- ラウンド中にバンカーから脱出できず大たたき
- 4回目で脱出したがスコアがボロボロ
- バンカーからホームランでOBなど
バンカーは練習する環境が少ないため、練習したくてもできませんよね。
ラウンドでバンカーの失敗体験を繰り返すと苦手意識が強くなります。バンカーに入るたびに、強いプレッシャーを感じます。
本記事では初心者ゴルファーに向けて、バンカーを一発で脱出するを目標にバンカーの基本の打ち方やコツ、練習方法などを紹介します。
バンカーショットで、たまに力技によって出ることもあります。だが基本の打ち方を把握していないと成功確率が下がります。
本記事を一読していただ、バンカー練習で試してください。苦手意識が強くなる前に、バンカーショットを克服しましょう。
初心者ゴルファーに向けて、バンカーを一発で脱出するを目標にコツを紹介します
バンカーショットに出てくる覚えておきたいゴルフ用語
レッスンプロやYouTubeなどの動画コンテンツでバンカーショットの解説をしています。
バンカーの解説をするときに、ゴルフの専門用語が出てきます。より理解を深めるため、バンカーショットで覚えておきたいゴルフ用語を解説します。
SW(サンドウェッジ)のバウンスとリーディングウェッジとは
SW(サンドウェッジ)のバウンスとは、クラブのソール部分の膨らみのこと。
クラブフェイスで一番下の刃の部分をリーディングエッジと呼びます。クラブヘッドでソールをし、リーディングエッジが地面から浮くのはバウンスがあるからです。
バウンスはヘッドが砂に深くもぐらないためのウェッジ構造。バウンス角は一般的には、ローバウンスの6°からハイバウンスの14°まであります。バンカーに苦手意識があるゴルファーは12°以上のバウンスのウェッジを選びましょう。
エクスプロージョンとは
エクスプロージョンとは爆発を意味します。
エクスプロージョンはバンカーに入ったボールを砂の爆発を利用して、砂と一緒にバンカーから脱出させること。
バウンスがあることで、リーディングウェッジが砂にもぐらずクラブを振り抜けます。
バンカーショットのエクスプロージョンはボール下の砂ごと飛ばし、クラブヘッドをうまく滑らせます。
バンカーショットは、ヘッドをボールの後ろ5~10センチ程度に入れます。エクスプロージョンはボール下の砂を薄く取るのがポイントです。
クラブフェイスを開くとは
バンカーショットでフェイスを開くとは、アドレスに対してヘッドを右側に向けること。
ボールが高く上がりバウンスを使いやすくするためです。バウンスを利用するとヘッドが砂にもぐりにくくなります。
逆に雨で砂が水分を含んで締まっている場合、クラブフェイスを開きバウンスが跳ねて、バンカーが上手に出せない原因です。
バンカーショットは、クラブのリーディングエッジから入れるのではなく、ソール部分の膨らんだバウンスから最初に地面に着地させます。
クラブフェイスを開く理由は2つあります。1つ目はサンドウェッジのバウンスの効果を生かすためです。バウンスを利用するとヘッドが滑り、リーディングウェッジが刺さりにくくなります。2つ目はフェースを開く加減により、ボールの高さや距離、スピンをコントロールできます。
アンプレアブルとは
アンプレヤブルとは、プレー不可能の意味です。
たとえば木の根本や枝の上などアドレスが取れずスイングができない困難な場所や状態があります。
その場所から打つことができないと自分で判断したときにアンプレヤブルを宣言します。ペナルティを払いボールを移動して救済処置を受けることができます。
バンカーショットを一発で脱出するコツ5選
ゴルフ練習の中でバンカー練習は、一番実践の練習ができないと思います。
ゴルフ初心者は、バンカーに入れないことが大切ですが、一発で脱出できるようにしましょう。
特殊の場合を抜かして、ボール周辺の砂ごとターゲットに飛ばす勢いでスイングします。
後述にコツ5選を紹介していますので、バンカーで苦手意識ができる前に実践や練習で慣れましょう。
バンカーショットはボールを直接打ちません
バンカーショットはボールを直接打たず、ダフらせてボールを砂ごと飛ばします。
バンカーのミスで多いパターン
- クラブヘッドが砂にもぐりすぎてチョロで出ない
- ボールを直接打ち飛びすぎでホームランのミスなど
ボール手前5~10センチ程度にヘッドを落とし、バウンスを滑らせボール周辺の砂ごと打つイメージでバンカーショットをします。
砂をどれくらい取ればいいか?
バンカーショットはボール周辺のインパクトを長く、砂は薄く取っていくのが基本です。
ヘッドを砂にたたき込んで耕しては、砂を長く取れません。ボールが飛ばなくなるので、砂は取りすぎないのがコツ。
しかし砂を薄く取ることを意識しすぎてインパクトで緩むほうが問題です。
バンカーショットは許容範囲が広く、多少ヘッドの入る位置がズレてもOKです。砂を薄く長く取ることは、ボールが飛びスピンがかかって止まります。
バンカーの脱出しやすいアドレス
バンカーショットは、アドレスで左足と右足を6対4の割合にし左足に多めの体重をかけます。
スイングするときは、体重移動しないので体の回転で振ります。腰を落として重心を低く構えることも大切。
棒立ちのアドレスでは、クラブヘッドを狙った位置に落とせなくなります。バンカーショットのボール位置は、通常のショットより左足に寄せます。
クラブフェイスを開いた場合、ボールは右に飛び出します。リーディングウェッジがターゲット方向を向くまで、アドレスをオープンスタンスにします。
クラブフェイスとスタンスで相殺し、ターゲット方向にボールが飛びます。スイングはあくまでもアドレスしたスタンスラインに対して振ります。バンカーショットの場合、ハンドファーストにならないように注意して構えます。
体の回転でクラブを振っていきます
手先でクラブを振ると砂の抵抗に負けてチョロったり、トップをしたり失敗する確率が上がります。
普段のスイングと同じで、体の回転を使ってスイングしましょう。
バンカーショットになると人格が変わり、目一杯の力でクラブヘッドをたたきつけるゴルファーがいます。
砂の取る量が不安定なため再現性に欠けます。バンカーショットは、インパクトが緩まないように体の回転でクラブを振ります。
バンカーの距離感について
バンカーショットは砂の抵抗があるため、芝からショットする2~3倍の力加減で打ちます。
ライの状況でいろいろなテクニックがありますが、ここでは割愛します。
まずバンカーから1発で脱出することを考えます。
バンカーの距離感がつかめないゴルファーは、「どのくらい砂を飛ばすか」の意識でバンカーショットに挑戦してみましょう。
スイングでインパクトを緩めず、ヘッドを減速させないこと。バンカーショットは躊躇すると、うまくバンカーから出ません。
バンカーの距離感は、バンカーで打つ回数を重ね、場数を踏み感覚的につかんでいくものです。できる範囲で、自身のバンカー練習を増やしていきましょう。
バンカーの効果的な練習方法とは?
バンカーは、練習で慣れることが一番です。
バンカーショットを一発で脱出するコツ5選を参考にし、バンカー練習で試しましょう。
ぶっつけ本番の場合、練習場のマットでバンカー練習する方法も紹介します。
バンカー内に縦線を引きヘッドを落とす練習
バンカー内にボール位置を想定した縦線を引きます。その縦線を目安に、クラブヘッドを落とし砂を飛ばす練習です。
練習の目的は2つあり、1つ目は同じ位置にクラブヘッドを落とし再現性を養います。ヘッドの落ちる位置が一定でないと砂の取る量にバラツキが出ます。ボールの出球や距離にも狂いが出てきます。
2つ目はバンカーの砂を取る量を、薄く取りヘッドの入射角度の安定とクラブを振り抜く反復練習です。安定して砂を薄く取れば、ボール位置やグリップの握る位置を変えて、厚く砂を取るなどの調整にも応用ができます。
クラブヘッドがボール手前の5~10センチ程度の位置に落とせないと、バンカーが安定して上手に出ません。バンカーに苦手意識があるゴルファーには重要な練習です。
フェイスを徐々に開きながら練習で試してみる
バンカーは普段あまり練習できませんよね。
ラウンド前のゴルフ練習場でフェイスを開かないでバンカーショットをし、10°~45°くらいまで試しましょう。バンカーショットでのボールの高さや距離感が実践の参考です。
フェイスを開くときの注意点は、フェイスを開いてからグリップを握り直すこと。グリップをしたままフェイスだけを開くのはダメです。
つまり極端にフェイスが開いている状態のため、インパクトでフェイスを返す動きが入り、引っ掛けやザックリが出ます。
バンカー練習できる環境の場合、フェイスを開くことと砂の抵抗に慣れましょう。
練習場のマットでバンカー練習する
バンカー練習の環境がない場合、練習場のマットで練習します。
クラブフェイスを開き、クラブヘッドでソールをさせないで実践のように打ってみます。
最初はフェイスを開いて打つのに違和感があると思います。フェイスを開いてボールが右に飛ぶようであれば、オープンスタンスにして調整します。
バンカーショットの実践では、砂の抵抗があり、芝で打つより2~3倍の強さでスイングします。ポイントはフェイスを開くことに慣れる、バンカーショットはインパクトで緩めないことの2つです。
水を含んだ湿ったバンカーの対処法は?
水を含んだバンカーは、サラサラなバンカーと比べて重くて硬い砂です。
湿ったバンカーショットは、砂の抵抗が強くなります。湿ったバンカーではクラブフェイスを開いたらいけません。
フェイスを開いた場合、硬い砂にバウンスがはじかれます。SWがハイバウンスの場合、52°やPWのロフトの立ったクラブを使用したほうが、バンカー脱出をしやすいかもしれません。
バンカーは打つ前に砂の硬さを確認できません。アドレスをとるときに、足元で砂の状態を確認し、砂の抵抗をイメージしてから打ちましょう。
バンカーで目玉になってしまった場合の対処法は?
高く上がったボールがバンカー内に落下し、そのまま砂に埋まった状態が目玉です。
目玉の脱出方法はクラブヘッドをかぶせます。目玉の埋まり具合にも寄りますが、フェースを決して開いてはいけません。
フェースをかぶせてからクラブを握り、ボールの埋まっている手前に「ドスン」とヘッドを入れます。
通常のバンカーショットと違い、砂の手前を爆発させヘッドをたたき込みます。
ボール手前にヘッドを入れて、砂ごとボールをかき出すイメージ。ボールのもぐり具合いで難易度が変わります。
バンカー練習で半分ほど埋まった目玉のライから練習してください。
どうしてもバンカーから出ない最終手段は?
ゴルフ初心者で、バンカーから3回以上打っても出ない場合があります。
自分の判断で潔くアンプレヤブルを宣言します。2打罰のペナルティですが、バンカー外から打つことができます。
ホールと球を結ぶ後方線上を基点にします。その基点から、1クラブレングス以内にドロップしプレー再開です。
またバンカーは出せるが、バンカーの縁の厳しいライや目玉の状態でも、アンプレヤブルを宣言。
1打罰のペナルティで同じバンカー内から打てます。無理をして大たたきをするより、開き直ってアンプレヤブルを宣言したほうが良い場合もあります。
まとめ
バンカーは練習環境が少ないので、ぶっつけ本番になることが多い。
ゴルフ初心者はバンカーに入らないコースマネジメントを考えます。
不本意にもバンカーに入ったら、まず一発で脱出することを考えます。アドレスを注意したら躊躇せずに、砂ごとボールを飛ばす勢いでバンカーショットしましょう。
バンカーショットでボールをピンに寄せるには、ボールの距離感や方向性、高さ、スピン量の4つの要素です。
そのボールをコントロールするには、フェースの開き具合と砂の取る量、クラブスピード、クラブの振り幅、ライの状況などが絡みます。
ゴルフ初心者は「広いグリーンに乗れば良し」の気持ちで、一発で脱出することを念頭にラウンドをしましょう。
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