雨のゴルフは、雨具の着用などにより快適にプレーができません。雨のゴルフは視界が悪く、コースコンディションの悪い条件が重なります。
雨のゴルフはやることが多く、集中してプレーするのが困難。
ゴルフは自然を相手にするスポーツなので、そんな日は開き直るしかありません。
しかしゴルフをやるからには、納得のいくスコアでプレーしたいですよね。
雨のゴルフでは、雨天対策として注意しないとスコアを落としかねません。
本記事は初心者ゴルファーに向けて、スコアメイクに必要な雨天時のマネジメントと知っていると得する救済ルールを解説します。
雨天のゴルフコースでは異常なグラウンド状態で救済を受けたり、心得次第で大幅にスコアを崩すことが減ります。
本記事を一読していただき、雨天対策を参考に雨のゴルフで悪条件の状況を楽しみましょう。
雨天時のゴルフは、スコアを崩すゴルファーが少なくないですよ。
雨の日のゴルフでスコアを落とさないポイント6選
晴天の日と比べ、雨天のゴルフは快適にプレーができません。雨天のゴルフでは、以下のことが気になります。
雨天のゴルフ
- ゴルフ道具が濡れる
- 雨具を着用しスイングしづらい
- 飛距離が出ない
- コースのコンディションが悪いなど
雨の程度にもよりますが、雨天対策のためにコース攻略を考えリスクマネジメントを徹底する必要があります。
後述では雨天のゴルフ対策としての心得とポイントを紹介します。
ゴルフクラブのグリップをタオルで拭く
雨の日はゴルフクラブのグリップ部分が濡れてしまうと滑りやすくなります。グリップが滑ることによりショットに最も影響が出ます。
グリップ力を保つために、濡れた後は乾いたタオルで拭きましょう。
ショットをする前に水気が残っている場合、打つ前にグリップを拭くひと手間が必要です。
全ての作業を徹底するのは厳しいと思います。極度のスロープレーにならない範囲で行いましょう。
グリップの滑り防止法
- 乾いたタオルを多めに持参する
- 打つ前にグリップを拭く
- 替えのゴルフグローブを用意する(雨天用ゴルフグローブであれば尚良し)
距離を稼ごうとして無理しない
雨だとランも出なく飛距離が出ません。雨が振っている場合、雨具などで身体の動きが制限されヘッドスピードが落ちます。メンタル面で気分が乗らないのも影響しているかもしれません。
雨のゴルフは、地面がぬかるんでいて足元が安定しません。ライが悪いため、ダフリやザックリのミスが出やすい状況です。
フルスイングは封印し、いつもよりコンパクトなスイングにします。ハーフスイングやコントロールショットで飛距離より方向性を重視しましょう。
距離が出ないため、クラブの番手を1~2番手上げミート率を重視して対応します。
ティーショットは、2打目を打てる場所に運びOBを避けます。OBが出る不安要素がある場合、ドライバーにこだわる必要はありません。
フェアウェイウッドやユーティリティで攻めるのも1つの戦略です。(2打目も曲がる要素があれば、成功確率の高いクラブで打ちます)
雨のゴルフは、「どのくらいの距離を残すか?」「運ぶ安全な場所はどこにするか?」
のコースマネジメントを明確にし、プレーすることが晴れの日以上に考えなければなりません。
「乗るかどうかわからないけど、3Wで打ちます!」のようなイチかバチかの確率の低い冒険ゴルフはやめましょう。ビックイニングを迎え、大叩きの原因になります。
バンカーや池などのハザードは徹底的に避ける
雨の日のバンカーは、砂が湿って硬くなるため絶対に避けたいです。
水分を含んでいる泥のようなバンカーから、無理にだそうとしてホームランになったり、ダフって脱出できなかったりします。
雨がひどいと、バンカー全体が水たまりになっている可能性があります。
バンカーや池などのハザードは避け、徹底的に手前に刻む戦略を立てましょう。
無理にパーを狙いに行かない
ミスを挽回しようと思い、無理に長いクラブを持つことは避けましょう。普段でも確率の低い長い距離を「デットに狙う」のは危険です。
「(ピンを)デットに狙う」とは、ピン側に向かって一直線に攻めることです。
リスクマネジメントを考えてレイアップします。「レイアップ」とは、リスクが想定されるシュチュエーションで、安全な地点にボールを刻むことです。レイアップは「刻む」と呼ぶこともあります。
レイアップすることでスコアを大きく崩すことが減ります。レイアップを適切に取り入れ、コース攻略することがスコアメイクにつながります。
グリーンを果敢に攻めるのもゴルフの醍醐味です。しかし無理にパーを狙いに行くゴルファーは、条件の悪い状況から取り返しのつかない大叩きにつながる可能性があります。
冷静になり自分のプレーを判断し、トラブルの可能性をより慎重に予測することが大切です。
ピンは必ず手前から攻める
「ピンは手前から攻める」は晴天雨天に関係なくゴルフ戦略のセオリーです。
しかし雨天時は特に手前から攻めるセオリーを徹底しなければスコアメイクはできません。
雨天のピン位置は、グリーンの高い位置の端に設置される傾向にあります。
理由ですがグリーンの低い位置にカップを切ると、グリーンに水が浮きボールが転がりません。それを避けるために高い位置にカップを切り、グリーンに水が浮くのを防ぐためです。
アプローチを奥に外すと、難しいアプローチが残ります。
パッティングで下りのパットを残すと難易度が高く、3パットの確率が高まります。雨でグリーンが重くパターの距離感を合わせるのが難しいです。
上りのフックラインのパターが打てるように、手前から攻めましょう。
テンポラリーウオーターの時は救済を受ける
2019年新ルール改定により、カジュアルウォーターの名称がテンポラリウォーターに変わりました。
雨の後にコースにできる一時的な水溜りのことです。ボールが止まったり、アドレスがかかったりした場合、救済を受けれます。
水溜りになっていなくてもアドレスを取って水が滲み出てくる場合、テンポラリーウォーターの救済が受けられます。しかし何度も足踏みしなければ、しみ出ないような水ではテンポラリーウォーター扱いにはなりません。
テンポラリーウォーターは異常なコース状態の一つです。救済を受けれる状況では上手に利用しましょう。後述ではテンポラリーウォーターの救済方法をまとめました。
雨の日に知っておいて便利なルール「テンポラリーウォーター」とは?
雨のゴルフはコースコンディションが非常に悪くなります。そこで知っておくと便利な救済ルール「テンポラリーウォーター」があります。
ぜひ雨の日のゴルフでルールを覚えて活用しましょう。
テンポラリウォーター(TW)とは
2019年ルール改定により、カジュアルウォーターがテンポラリーウォーターに名称変更。
(以下テンポラリーウォーターをTWに省略)
TWとは雨の後に、コース上に一時的にできる水溜りのことです。地面を踏んだ時に、水が染み出る状態が目安になります。
その場所にボールが止まりスタンスがかかる場合も、救済を受けることができます。
その場所がプレーに影響を及ぼす時は、修理地などと同様に「異常なコース状態」の救済を無罰で受けられます。
TWがプレーに影響を及ぼす場合
- ボールがTWの中にある
- スタンスがTWにかかる(ペナルティエリア内のボールは無罰の救済の対象外)
- グリーン上でプレー線上にTWがある
救済のニアレストポイントは完全な救済の条件を満たすことです。
完全な救済とは、救済を受ける理由になったものの、影響が完全になくなる救済(完全な救済)を受けなければなりません。つまりTWにスタンスがかからない場所が条件です。
また有利なショットアングルを考えてスタンスがTWにかかった場合、TW外にボールをドロップする中途半端な救済は、完全な救済の観点から受けられません。自分の都合の良いストロークで救済に係わる判断と処置をしてはいけません。
ジェネラルエリアでTWの救済を受けるには
ジェネラルエリアとは、グリーンとペナルティーエリア、バンカーを除く場所です。簡単に言うと、フェアウェイとラフのことです。
ジェネラルエリアでTWの救済を受ける場合、ホールに近づかないニアレスポイントから、1クラブレングスの範囲内にドロップします。
バンカーでTWの救済を受けるには
バンカーでTWの救済を受ける場合、2つの選択肢があります。
①バンカー内で1クラブレンスグの範囲内にドロップする(バンカー内での救済)
②1打罰を払い、ピンとボール後方延長線上(距離無制限)の1クラブレングス半円形の範囲にドロップする
グリーンでTWの救済を受けるには
グリーン上でのパッティングでは、ボールとカップを結ぶパットの線上にTWがかかる場合、無罰の救済を受けられます。
1クラブレングスを測ることが不要で、救済のニアレストポイントにボールをプレースしてプレーします。
完全な救済が受けられない場合、その状態から最大限の救済を得られる場所からプレーします。
(ジェネラルエリアであれば、グリーン外でもOK)
グリーン外にあるボールのプレーには、プレー線上にあっても救済は受けられません。
雨の日にスコアを落とさないポイント6選と救済ルール【ゴルフ】のまとめ
雨の日のゴルフは晴れの日と同じゴルフはしないことです。雨天対策として、コース攻略を考慮しながらプレーします。
スコアメイクのための雨天対策にはコースマネジメントが重要です。
スコアメイクの雨天対策
- 距離を稼ごうとして無理しない
- バンカーや池などのハザードは徹底的に避ける
- 無理にパーを狙いに行かない
- ピンは必ず手前から攻める
- 利用できる救済は使う
ラウンド経験の少ないゴルファーは、慣れない雨天は大変です。大幅にスコアを落とすかもしれません。
本記事を一読していただき、雨天対策のリスクマネジメントを実践すれば大叩きが減るでしょう。