プレーファーストの観点から6つのローカルルール適用【ゴルフ】

ゴルフルール

プレーファーストの観点から6つのローカルルール適用【ゴルフ】

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最近のゴルフ場はセルフプレーが主流になりつつあります。

ゴルフ場関係者やゴルファーが嫌う上位にスロープレーが上がります。ハーフ2時間15分とスロープレーの線引きを設けているゴルフ場が大半です。

プレーの遅い組がいると後続組が交通渋滞の状態でラウンドする羽目になります。

プレーファーストに配慮のない方は、スロープレーは迷惑行為と自覚してほしいです。


公式ルールとしては邪道ですが、コンペや練習ラウンドではプレースピードを優先してローカルルールを適用する場面があります。

本記事では、プレーファーストの観点から緩和的な救済処置である6つのローカルルールを解説します。スロープレー防止のために、暫定的にローカルルールを適用することで時間短縮につながります。

本記事を一読していただき、これからコースデビューする方や初心者でないけどプレーが遅くなってしまう方は参考にしてください。

ローカルルールは仲間内のゴルフで、臨機応変に適用すればプレーファーストにつながります。

なぜローカルルールが必要になるか?

ゴルフは審判がいない自己申告のスポーツ。公式ルールはJGA(日本ゴルフ協会)により定められています。どのゴルフ場でも適用されるゴルファー共通のルールです。

また公式ルールの規定を、変更や追加したりする独自のルールがローカルルール。正式な競技や試合などで適用されないローカルルールが存在します。

ゴルフでローカルルールを設ける理由は2つあります。結論から言うと円滑なプレー進行とゴルフ場メンテナンスの目的です。


各ゴルフ場は地域により、気候や地形が異なります。特別なプレー環境に、公式ルールだけではカバーできない事情があります。

つまりゴルフ場を渋滞させることなく、円滑にプレーさせるためです。

1組でも遅い組がいれば、後続組がすべて詰まり常に待ちのゴルフを強いられます。多少のトラブルが発生しても、速やかにプレー遅延を防ぐためにローカルルールが存在します。


二つ目は修理地やサブグリーンのメンテナンス目的です。修理地やサブグリーンのエリアにボールが止まったら、無罰で拾い上げ移動できる措置があります。ローカルルールの存在は、すべてのゴルファーが、楽しく円滑にプレーするために必要不可欠です。

代表的な6つのローカルルール

ゴルフ場によりさまざまなローカルルールがあります。

公式競技では適用外ですが、ルールブックには競技委員会は本来のルールに規定されている方針と矛盾していなければローカルルールを作ることを認めています。

利用するゴルフ場や参加したコンペでは、公式ルールよりも設定されているローカルルールを優先します。

ローカルルール正しく把握し、スムーズなプレー進行を心がけましょう。

後述では、代表的な6つのローカルルールを紹介します。

プレーイング4(前進4打)

ティーショットでOBやロストボールなどで適用されるルール。
ティーショットでOBやロストボールになった場合、前方の特設ティーエリアから第4打目としてプレーします。

前進4打の処置は、スロープレー防止の目的とした簡易ルールで公式競技では採用されません。

OBやロストボールの可能性が高くても、暫定球を打たずに前進してプレーを続行します。1打目のボールが生きていればインプレーでプレーをし、OBやロストボールは前方の特設ティーからのプレーになります。

特設ティーは前方の黄色ティーマークであることが多いです。ちなみに公式ルールでは、OBを1罰打で暫定球として再度ティーショットの打ち直しになります。

前進2打罰

プレー中に暫定球を打たず、セカンド地点でOBやロストボールが確定する場合があります。
元の位置に戻って打ち直しは、時間がかかり周囲に迷惑をかけます。

これまでショットが微妙な方向に飛んでいった場合、暫定球を打つ必要がありました。

このローカルルールは暫定球を打つ必要がなく、前進からプレーが可能です。
ボールの紛失やOB境界線の付近のフェアウェイから、2罰打を受けプレー再開できます。

6インチプレース


ボールの落下地点に障害物やライが悪い場所などで適用される救済処置のルール。
ライとは、ゴルフボールがある場所の状態(地面の状態)のこと。

ライが悪い場所は雨が降った後、ぬかるみや芝が傷んでいる、目土がされていない場所です。ゴルフ場のコースコンディション不良の問題で、コースの保護やプレーファーストの目的で設けたローカルルール。

6インチ(15.24cm)以内であれば、ペナルティーを加えないで自由にボールを動かせるルールです。。

プレースとリプレースの違い

プレースとは元の場所にボールを置くのではなく、違う場所に置いたり、別のボールを置いたりする行為です。プレースはプレーヤー本人しかできません。

リプレースとは、ボールを元の位置に戻して置くことです。リプレースはプレーヤー本人や拾い上げた人ができます。

OKパット

パットによるスロープレー防止のために適用されたルール。正式なルールでは、どんなに短いパットでもカップインしなければホールアウトできません。

グリーン上でカップの約30cm以内にボールが寄った場合、次のパットをしなくても入ったことと想定します。

初心者ゴルファーは30cmのパットでも時間がかかる場合があるため、時間短縮のためのルールになります。

ストロークで確実にカップインできそうな場合、1打加えてホールアウトできます。


「このパットは外すことがないから、OKでいいですよ!」という意味です。
同伴者からOKの判定がなければ、適応されません。自己判断で勝手にOKとし、ボールを拾い上げるのはルール違反になります。


OKパットは公式競技において、マッチプレーのみで認められます。
OKパットの正式呼称は「コンシード(譲歩する)」といいます。


ストロークプレーでは認められていないルールです。
ストロークプレーの場面OKパットでボールを拾い上げ、次のホールでプレー続けると競技失格です。

ワンペナルティ(ワンペナ)

ゴルフ場が指定したペナルティーエリア(池やクリークなど)の赤杭や黄色杭などが目印のエリアや隣接するコースに、ボールを打ち込んでしまった場合に適用します。

「ワンペナ」の処置は1罰打を加え、ボールが入った付近にドロップしてプレーを再開します。

「ワンペナ」は林や崖などの危険な区域やスロープレーになりそうなエリアにあるイメージです。

「ワンペナ」エリアにボールが入った場合、特設エリアやドロップゾーンが設置されています。ゴルフ場特有のローカルルールなため、ゴルフ場のルールに従いプレーしましょう。

本来であれば、ボールがあるがままか、隣接するコースからそのまま継続して打ちます。スロープレー防止と安全性の配慮から「ワンペナ」を適用します。

最大スコア(マキシマム・スコア)

初心者ゴルファーの救済処置とスロープレー防止のため適用されるルール。

1ホールに規定打数(パー4)が決まっています。規定打数の3倍を超えると「ギブアップ」のルールが発生します。

ゴルフ初心者が大叩きをした時に「キブアップ」宣言することで適用されます。具体的に、規定打数の3倍のスコアを計上して、そのホールのプレーを終えます。

パー4のホールでは12打を計上し「ギブアップ」してそのホールのプレーを終了。ギブアップしないでホールアウトすることが望ましいが、周囲の状況を見て判断しましょう。

プレーファーストの観点から6つのローカルルール適用【ゴルフ】のまとめ

ローカルルールは、公式競技で適用することはありませんので注意する必要があります。ラウンド前にスコアカードの裏面やマスター室などでローカルルールを確認すべきです。

セルフプレーが当たり前になり、プレーファーストに配慮しない ゴルファーを見かけます。多くのゴルファーが プレーの遅い人を嫌う理由は プレーのリズムを崩されるからです。

初心者ゴルファーなら 、経験値の高いゴルファーが面倒を見てくれると思います。遅くなったとしてもできる限り、急ぐ努力の姿勢を見せてプレーする必要があります。

常にファーストプレーを意識し、状況により臨機応変にローカルルールを利用しましょう。

代表的な6つのローカルルール

  • プレーイング4(前進4打)
  • 前進2打罰
  • 6インチプレース
  • OKパット
  • ワンペナルティ(ワンペナ)
  • 最大スコア(マキシマム・スコア)