【2023年ゴルフルール】覚えておきたいティーイングエリアのルール

ゴルフルール ゴルフ初心者

【2024年ゴルフルール】覚えておきたいティーイングエリアのルール

ゴルフのスタート地点になるティーイングエリア。ティーイングエリアにはさまざまなルールがあります。

すべてを覚える必要はありません。徐々にラウンドを繰り返し実践を交えて覚えましょう。


本記事はゴルフ初心者とルールが曖昧なゴルファー向けに、ティーイングエリアで起こるシチュエーションのルールを解説します。

仲間内では許容さるれルールが、競技会やコンペになったときに知らないと恥をかくケースがあります。

ゴルフ技術を磨くと同様にルールとマナーを学ぶことは大切。


本記事を一読していただき、曖昧になっているルールがあれば確認してアップデートしましょう。

普段は仲間内でのゴルフが多いゴルファーも、正式なルールを徐々に覚えましょう 

実際のラウンドで起きそうな状況をコースエリア別に解説しています。
コンペや競技会などに参加されるアマチュアゴルファーは必見。
ゴルフルールが曖昧な方は、一度書店で手にとって見ましょう。

ティーイングエリアの範囲

ティーイングエリアは各ホールのスタート地点を決めるために設置したものです。

ティーマーカーの前方先端を結んだ横線と後方の奥行きが2クラブレングスの長方形の範囲内と決められています。


クラブレングスを測定するときは、自分のキャディーバッグに入っている14本のクラブの中でパターを除いた最も長いクラブ。大半のゴルファーはドライバーです。

ドライバーの長さが45.75インチと仮定し、1インチが2.54センチメートル。ティーイングエリアの奥行きは、2クラブレングスなので約2.3メートルです。

ティーイングエリアの区域外から打つ

ティーイングエリア外からティーショットをしてはいけません。

ティーイングエリアでは、距離を稼ぎたいあまりティーマーカーのギリギリか前でティーアップするゴルファーがいます。

ゴルフ用語で言う「出べそ」です。


ティーマーカーの外側を結んだ境界線に、一部でもボールがかかっていれば問題なく、ティー区域内とみなされます。

しかしティーマーカーより前でティーショットをした場合、2打罰が加算され打ち直さなければなりません。後ろに下がり過ぎてもダメです。

ティーイングエリアの区域内でティーショットをしましょう。


誤ったティーイングエリアから打った場合も同様で2打罰で打ち直しです。
打ち直しの訂正プレーをしないで、次のホールのティーショットを打った場合競技失格になるので注意。

ティーショットの初球がOBの場合

ティー区域外かつ初球がOBの場合、2打罰を加算し3打目として打ち直します。

1打目はティー区域外から打っているので、インプレーの球にはなりません。OBの罰はカウントされません。

待ち時間にスイングの練習器具を使って練習した

スロープレーにならなければ、アプローチ練習をしてもペナルティーにはなりません。

コース規定やゴルフ場で、禁止している場合もあるので確認が必要。


しかしティーイングエリアや周辺でアプローチ練習をするのは、コースを傷つける可能性があります。芝の保護の観点からもやめましょう。

ティーマーカーの移動

ティーショットを打つ前は、ティーマーカーを動かすことができません。

アドレスの邪魔になるので、ティーマーカーを動かす行為2打罰が加算されます。

ティーショットでミスしてティーマーカーの横にボールが止まった場合

ティー区域内であれば無罰、ティー区域外の場合は1打罰を加算し、ティーアップして打ち直すことができます。

2打目以降でティーイングエリア外からのプレーの場合、ティーマーカーが「動かせる障害物」に変わり動かすことが可能。
プレー後は必ずティーマーカーを元の場所に戻しましょう。

ティーペグに関する規則

ティーペグは、ゴルフボールを乗せてティーショットをします。ティーペグは長さや形状に制限があります。

規則違反のティーを使用した場合、最初の違反は2罰打、2回目の違反は失格です。

ティーペッグの不適合品

  • ティーの長さが4インチ(101.6ミリ)以下でなければなりません(4インチをこえるものはNG)
  • プレー線を示すデザインや照準器の役割を果たす可能性があるもの(方向を示すものなど)
  • ボールのスピンに影響を及ぼすもの(ボールとクラブヘッドの間に板のようなものを置き、スライス抑制の目的で使うもの)
  • プレーする上でプレーヤーの援助になるもの

OBやロストボールの暫定球について

打ったボールがOBやロストボールになる可能性が高い場合、「暫定球を打ちます」と宣言した上で暫定球を打ちます。

暫定球をプレーできる2つのケース

  • OB区域にボールが飛んでいった可能性がある場合
  • ペナルティーエリア外でボールを紛失した可能性がある場合

OBの境界線のおさらい

OBは白杭で区切られた杭の内側(コース側)が境界線です。

ボールの一部でも境界線に触れていれば、インプレーの球になりセーフ。


OB杭はアドレスするのに、邪魔でも抜いてはいけません

OBを示す白杭やOBラインの役割を示す塀やネットなどは救済の対象外です。スイングの邪魔であっても無罰救済にはなりません
そのままプレーするかアンプレヤブルの処置をとります。

OB、ロストボールの可能性がある場合、暫定球を必ず打ちましょう

暫定球を打たないで、OBやロストボールの場合、公式な競技では元の場所から再プレーしなければなりません。


同伴者に「多分、大丈夫」と言われても、ボールが見えていない場合は自己判断で必ず暫定球を打ちましょう。

元の場所に戻って再プレーをしてたら、スロープレーの原因です。


暫定球は1度でも打つと、インプレーのボールになると思っているゴルファーがいます。

暫定球がインプレーのボールになるのは最初のボールより暫定球がホールに近づいたときです
最初のボールを越さなければ、何回かショットしても最初のボールが見つかった時点でインプレーのボールです。

レッドペナルティーエリア(RPA)方向に打ったときの注意点

RPAに入ったと想定される場合、暫定球を打つとその球がインプレーのボールになります。ティーショットを打った方向が、OB区域かRPAなのか確認しておく必要があります。

暫定球をプレーした後で元のボールが見つかった場合、プレーヤーは元のボールでプレーをしなければなりません

仮に元のボールが打てないような、木の根っこやブッシュなどで見つかっても元のボールでプレーします。


自分が有利になる暫定球を選択できません。RPAでは暫定球を打つことができませんので注意。
RPAの救済を受けるか、そのままプレーするかの選択です。ストロークと距離の罰に基づく救済の場合は別です。(後述で説明)

ボールの後ろのライを足で踏む行為

ティーイングエリアの区域内でライが凹凸をしている場合があります。
ボールの後ろの芝が盛り上がった場所を、足で踏んでライを整えること無罰


ティーイングエリアに限っては例外で、平らにしてからプレーできます。
ジェネラルエリアであればルール違反ペナルティーの対象です。

ボールが動いた

ボールが動いたときに、「打つ意思があるかどうか」がポイント。

ティーイングエリア内であれば、ティーアップして打ち直し可能
ティー区域外の場合でも、打つ意思により状況が変わります。

ティーアップしたボールが落ちてしまった場合

ティーイングエリアでティーアップしたが、ボールが落ちてしまった場合はすべて無罰です。

すべて無罰

  • 素振りをしたら、ティーからボールが落ちる
  • ワッグルをしたらボールに触れてティーから落ちる
  • ボールに触っていないのにティーからボールが落ちるなど

空振りをし、風圧でティーからボールが落ちた場合

打つ意思があって空振りした場合、1打罰が加算されます。

空振りをしたときに、焦点となるのが「打つ意思の有無」です。


過去に何回か同伴者の空振りを見たことがありますが、プレーヤーは同伴者の顔を見回します。明らかに素振りとショットの力感が違うのでわかります。

打つ意思がない場合は、そもそも空振りでなく素振りのため無罰。空振りは1打罰でカウントします。

チョロでボールが動いてしまった場合

ストロークをする意思があって、チョロになった場合、ティー区域内であれば無罰でティーアップをして打つことが可能
ティーアップの場所を変えてもOK


ティー区域外の場合、インプレーの球です。
ティーマーカーが邪魔なときは、引き抜いて打つことが可能。ティーマーカーを抜くときに、ボールが動いても無罰で元の位置にリプレースします。

一般の罰とは?

ゴルフ規則でよく見る用語で「一般の罰」があります。

ペナルティーには3つの段階があり、ストロークプレーでは軽いものが1打罰、一番重いものが競技失格で、その中間に該当するのが一般の罰の2打罰

インプレーの球とは?

ティーイングエリアから打ったボールは、その時点でインプレーの球下記の4つに該当しなければ、インプレーの球です

ルール上でボールの取り換えが許されないケースで、交換したら2打罰が科せられます。


例えばグリーンオンしたボールが汚れたので、別のボールと取り換えたときは2打罰

  • ボールが紛失した
  • OBになった
  • ボールが拾い上げられた
  • 別のボールに取り換えられた

ストロークと距離の罰に基づく救済とは?

OBやロストボールのときに1打罰を加算し、最後にプレーした場所から打ち直し可能


ゴルフ用語で「ストロークと距離の罰に基づく救済」の行為で、プレーヤーはいつでも選択ができます。

プレーヤーがストロークと距離の罰に基づき、新しいボールで再プレーをします。元のボールではなく新しいボールがインプレーの球です。


下記の例外を除き、捜索時間3分以内に元のボールが見つかってもプレーできません

ストロークと距離の救済で3つの例外

  • 暫定球の宣言をした
  • 処置について疑問があり2つのボールをプレーする
  • 誤所からのプレー

アドバイスでペナルティーになるケースとは?

自分がショットをする前に、同伴者に何番のクラブで打ったか聞かれます。うっかり回答した場合は2人ともルール違反のアドバイス2打罰です。

規則や距離、公知の事実(ハザードまでの距離やグリーンのピンポジションなど)はルール違反のアドバイスになりません。

自分がこれからプレーするときに、プレー上の決断クラブ選択ストローク方法のアドバイスを聞けばルール違反のアドバイスに該当します。


例えばバンカーまでの距離を聞くのは問題ないが、バンカーをこえるために「何ヤードを打てば良いか」などの内容を聞くのはアドバイスに該当します。

過去のプレーに関して聞くのは、アドバイスにあたりません。仲間内では容認するが、公式な競技ではお互いペナルティーになるので、紛らわしい話題は避けたほうが無難でしょう。


例えばもともと青のティー区域を使うべきなのに、白のティー区域にティーをセットしているゴルファーがいたとします。
ティーイングエリアが間違っていると、同伴者に教えることはアドバイスに該当しません。万が一同伴者が、ティーイングエリアを間違えている場合は教えてあげましょう。

まとめ

ティーイングエリアはスタート地点の始まりのため、同伴者全員が静かにトラブルがなくスタートしたいものです。

マナーとルールを理解していれば不安材料が若干解消します。ティーイングエリアのマナーは別の記事で紹介します。


本記事のティーイングエリアのルールをどれくらい理解していましたか?
ゴルフルールは覚えていて損はありません。知らないルールが出てきたら、自分でも調べて徐々に覚えるのが記憶に定着します。

今後のゴルフライフに役立てましょう。

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