【2023年ゴルフルール】覚えて損しないパッティンググリーンのルール

ゴルフルール ゴルフ初心者

【2024年ゴルフルール】覚えて損しないパッティンググリーンのルール

ゴルフ場の良し悪しを決定し、生命線であるパッティンググリーン。
そのグリーン上で知らずにルール違反を犯していないでしょうか?


2019年の大幅なルール改正で簡素化されたが、分かりづらいルールが多くあります。

パッティンググリーンは、他のエリアより特別なルールが多い。

同伴者に迷惑をかけないように、最低限の礼儀としてルールを覚えておきたいです。


本記事ではパッティンググリーンで起こるルールを解説。
すべてを網羅していませんが、曖昧なルールがあったら、その都度ルールを覚えることが大切です。


仲間内のラウンドでは問題ないが、コンペや競技会などでは正式なルールを知っておく必要があります。

本記事を一読していただき、グリーン上の罰則や処置を覚え、自身のゴルフライフに役立てましょう。

同伴者に迷惑をかけないように、グリーン上でのルールを徐々に覚えましょう 

実際のラウンドで起きそうな状況をコースエリア別に解説しています。
コンペや競技会などに参加されるアマチュアゴルファーは必見。
ゴルフルールが曖昧な方は、一度書店で手にとって見ましょう。

目次
  1. グリーン上のルール
  2. グリーン上で損傷箇所の修復
  3. グリーン上の障害物
  4. ボールマークの罰則や処置
  5. グリーン上での不正行為をするゴルファー
  6. パッティングの注意事項
  7. グリーン周りの関連ルール
  8. まとめ

グリーン上のルール

ボールを動かすときは、必ずボールの後ろにマークします。
同伴者から「ボールマークを動かしてほしい」と要求された場合、ボールマークを移動し度忘れをしないようにマークを裏返しにします。

ボールを元に戻さずパットする2打罰になるので注意。
またボールマークしないでボールを動かした場合もペナルティーの対象です。


同伴者から、ボールマークの移動の要求を拒否した場合、プレーを妨害したことでマナー違反の2打罰になる。

プレーヤーの権利を妨害してはダメで重大なマナー違反になり失格になることもあります。
グリーン上で、同伴者のボールが自分のボールに当たると2打罰です。

ボールマークの移動を拒否するのは、同伴者のペナルティーを誘発する行為です。

止まっているボールが動いた場合

グリーン上で止まっているボールが動いた場合、リプレースされたボールがどうかがポイントです。

リプレース後に、ボールが動いた場合

リプレースした後にボールが動いた場合、原因が何であれ元の位置にリプレースしなければなりません。
場所が特定できない不確かなときは、推測でリプレースします。

ただしプレー最中に動いたボールで、そのままストロークをした場合、無罰でインプレーです。

リプレースされていないボールが動いた場合

故意にボールを動かしたプレーヤーが原因の場合、1打罰でリプレースします。
ボールマークのときやボールを落とす、ヘッドカバーを落としたなどの偶然にボールが動いた場合、無罰でリプレースします。

風や傾斜地などの自然の力で動いた場合

リプレースしていなければ無罰で、ボールが止まった位置からそのままプレーします。
またリプレースした後にボールが動いた場合無罰で元の位置にリプレースします。

グリーン上でボールが衝突する

同伴者のボールやプレーヤーに当たった場合の処置など、さまざまなケースがあります。

止まっているプレーヤーのボールに当たった

当てた同伴者に2打罰が科せられます 。グリーン外から グリーン上のボールに当たった場合、無罰
当てたボールは、止った位置から次のプレーをしますが、当てられて動いたボールは元の位置へリプレースします 。

同時にパットしたボールが当たった

同時に打ったボールがぶつかった場合 、そのストロークは取消。 二人とも無罰元の位置にリプレースして 再プレー。

ボールがぶつからない場合はそのままインプレーです。
片方のプレーヤーが遅れて打った場合、動いているボールに当てたとみなされ2打罰でリプレースになる。

パットしたボールが同伴者に当たった

パットしたボールがグリーン上の人や動物、動かせる障害物などに当たった場合、そのストロークは取消しです。
無罰で元の位置にリプレースします。 ボールの止まった位置からプレーすると、誤所からのプレーで2打罰

ピンを残すか、抜くかを選択できる

ピンを残すか、抜くかは自由です。

ピンを残したままストロークをすることを決めてパットをしました。
打ったボールが強すぎてピンにはじかれそうなので、慌ててキャディまたは同伴者にピンを抜いてもらった。

その場合は「動いているボールに影響を与える行動」 2打罰です。 同伴者がピンを抜いた場合、同伴者も2打罰 となるので注意。

グリーンの芝を引っこ抜いた場合

1本の芝がパットラインの邪魔です。
抜いてプレーをした場合、 グリーン上で生えている芝を抜いたり、ちぎったりするとプレー線の改善で 2打罰

10秒過ぎてホールにボールが落ちた場合

「ホールの縁に止まったボール」には特別なルールが適用されます。

このときプレーヤーは ホールのそばで10秒待つことが可能。
10秒以内に入ればホールイン、 10秒すぎて入った場合、そのホールの打数に1打罰を加えます 。

間違ったボール交換

ボールの取り換えが認められないケースです。
2023年の規則では、誤ってインプレーのボールとしてプレーした場合、1打罰です。

例えばグリーン上でボールマークし、拾い上げボールをポケットにしまいます。うっかりポケットの別ボールでプレースをしてパッティングした場合は1打罰です。

もしプレーする前に気づいて、正しいボールでプレーすれば無罰

グリーン上で損傷箇所の修復

2019年のルール改正により、グリーン面の損傷箇所の修復が多く可能になりました。グリーン面の損傷の修復が可能かどうかを解説します。

ピッチマークを直す

ピッチマークはボールマークのこと。

スロープレーにならない範囲で、 パッドラインのスパイク傷や埋まったどんぐり、石も取り除くことができます。
ただしエアレーションなどの細かい穴は対象外。

グリーン上の自然にあるくぼみや凹凸は修復NG

くぼみや凹凸は修復不可。損傷しているのではなく、もともと自然にある凹凸を修復できません。
ストロークに影響する場所を改善したことになり2打罰

グリーン上で修復OK

  • ボールの埋め跡
  • 芝の張り替え跡
  • ボールマーク
  • 動物の足跡
  • 動物のフン
  • 引っかき傷
  • 埋まった小石
  • スパイク跡など

グリーン上で修復NG

  • エアレーションの穴
  • 伸びた芝や雑草

グリーン上の障害物

グリーン上の障害物で動かせるものか判断に迷うときがあります。
パッティンググリーンは他のエリアと比べ、特別なルールが存在します。グリーン上での障害物について解説します。

葉っぱを手で払いのける

グリーン上ではプレー線上の松葉や木の葉を 手やタオルで払いのけることができます。

パッティンググリーンの特例として「 砂やバラバラの土」なども取り除けます。

グリーン表面をこすりテストをするのは2打罰
グリーン上では、木の葉などを取り除くときにボールが動いても 無罰で リプレースできます 。 

霜や露をどける行為

霜や露はルースインペディメントでも一時的な水でもありません。 タオルやハンカチで払うと 、プレーの 線上の改善2打罰を受けます。

共有のキャディーが違反した場合、 プレーヤー全員が2打罰

パット線上に水たまりがある

パットのライン上に水たまりがある場合、無罰でプレース。グリーン上の救済はプレースのみです。

ドロップしてプレーすると1打罰。水たまりを避けるためにグリーン外になる場合もプレースになるので注意。

ボールマークの罰則や処置

ボールマークの仕方や罰則と処置について解説します。

ボールマークの規定

以前は小石の自然物を、ボールマークとして使用しても違反にならない過去があった。

現在は拾い上げるボールの位置を、マークするために使用する人工物です。
形は丸くなくても大丈夫で、グリーンフォークでも大丈夫。
(一般的には、ティーやコイン、ボールマークとして作られた物、別の小さい用具など)

パッティンググリーン面を傷つけないものを使用しましょう。

ボールマークの仕方

ピンとボールを結ぶ後方にマークするのがボールをリプレースしやすいので推奨します。
できればボールの真後ろでなく約5ミリあけてマークするとボールマークするときに動かす心配もなくなります。

一方では勧めないがマークをボール横や前にしても、同じ位置にボールを戻せば問題なし。ボールと離れすぎた場合、正しくマークされていないのでペナルティーの対象。

具体的には ボールマークする行為が 、ボールから 2インチ (5 センチ程)を離した場合、その位置を正確にマークしたものとは認められません。その都度 1打罰に該当するルール違反

動かしたボールマークを戻さずパットする

同伴者のパットライン線上のため、ボールマークを移動することがあります。
ボールマークを元に戻さずプレーした場合、誤所からのプレーで2打罰を加算し、そのままプレーは続行します。

打ち直しをするとさらに2打罰になるので注意。

グリーン上での不正行為をするゴルファー

仲間内で握りゴルフ(主にオリンピック)を行うときに、ボールマークを小ずるいやり方でマークするゴルファーがいます。

グリーン上でボールマークするときはギリギリにマークし、リプレースのときは5センチ以上離れた箇所にボールを置きます。
アンジュレーション(起伏)のあるパットラインでは、ボール横にマークをし、起伏の緩いパットしやすい箇所にボールを置く巧妙ぶり。

毎回自分を含め、同伴者からツッコミを入れるが確信犯です。嫌われるので注意しましょう。

パッティングの注意事項

パッティングの禁止行為について解説します。

パッティングストロークの禁止行為

アンカーリングクロッケースタイル、ボールを突くのは球を押し出す動作、球をかき寄せる動作、すくい上げる動作は違反行為ですべて 2打罰 。グリップやシャフトなどの クラブヘッド以外でパットをした場合も2打罰

パッティングストロークは正しい打ち方で行い、違反行為は再プレー します。パターヘッドの背面で打った場合は無罰

アンカーリング

長尺パターを使い、グリップ部分を体に固定させ片手で振り、パターの精度を安定させる方法。

クラブは両腕を使ってプレーします。クラブの一部を体に固定し、そこを支点としてクラブを動かす打ち方は禁止
アンカリングは「固定する」という意味です。

クロッケースタイル

パットのラインをまたいで構え、真ん中にあるボールを押し出すように打つ打ち方
名手サム・ニードが考案して、パットが入りすぎるため1968年に禁止された。

雨の日に傘を差してパットする

プレーヤーが片手で傘を差して「お先に」のパットをしても、自分自身で行っているので違反にはなりません

キャディーさんに傘を差してもらう

雨が強くなってきたので、キャディーさんに傘を持ってもらいプレーしました。
結論から言うと雨風からの保護を受けたとみなされるので、2打罰が加算されます。

グリーン周りの関連ルール

グリーン周りの罰則や処置について解説します。

サブグリーンに乗った場合の救済方法

サブグリーンに ボールが乗ったときは、救済を受けなければなりません サブグリーンからパターなどで打つと2打罰

フリンジ(カラー)の砂を払った場合

バンカー脱出後、グリーン外からパターでピンを狙うときに、フリンジの砂を払いのけたら 2打罰

ルースインペディメントは、どこにあっても取り除けますが、 砂やバラバラの土は グリーン面以外は 取り除けません 。

フリンジはパッティンググリーンを囲むように縁取りされ、グリーンの芝より長く芝が刈られた部分のこと。
カラーやグリーンエッジとも呼ばれます。

グリーンとエッジの境目にボールが止まった場合

上から見てグリーン面にボールが飛び出たとしても、グリーン面に触れていなければグリーンオンにはならない

仮にグリーンに乗っていない状態で拾い上げると1打罰。アプローチの邪魔になり、同伴者からマークの移動の要求があるときは、マークして拾い上げることができます。同伴者の邪魔になると思い、自己判断で勝手にマークして拾い上げると1打罰になるので注意。

まとめ

2019年のルール改正に伴い多くのルールが削除されたが、グリーン上にはさまざまなルールがあります。

以前のようにピンを抜く手間が省けて、プレーに集中できるようになりました。
ルールで損をしないためにグリーン上のルールを徐々に覚えましょう。

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