重心をコントロールしてショット精度を高めるコツ【ゴルフ初心者】

ゴルフ初心者

重心をコントロールしてショット精度を高めるコツ【ゴルフ初心者】

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ゴルフスイングを上手に扱うためには、クラブの重心をコントロールする必要があります。

ゴルフを始めた当初、「ヘッドの重みを感じてクラブを上げましょう」とプロからレッスンを受けた記憶です。

ショット精度を高めるコツとして、クラブ重心をコントロールすることは不可欠。


本記事では100切り目標達成を目ざすゴルフ初心者に向けて、クラブの重心コントロールの重要性とクラブの特性を解説。

重心の管理ができると方向性の分散が減ったり再現性が高まったりと、ショット精度の向上につながります。
ミスショットの悩みが多いゴルファーは、自分のスイングを見直す必要があるかもしれません。

本記事を一読していただき重心コントロールの重要度を理解して、スイング上達のヒントにしていただけたら幸いです。

重心をコントロールすることで、ショットのミスが軽減します。
重心を意識することでクラブ特性についても覚えましょう。

重心とクラブ構造を理解する

物体が動くときは重心が関係します。ゴルフクラブにも重心が存在し、スイング精度を高めるには不可欠。

後述では、この重心について深掘りします。ゴルフクラブの構造として、重心を意識しないスイングはクラブフェイスが開きます。

クラブの重心はシャフト延長線上になく、自分から見てフェイス面の後方右寄りに位置します。

ゴルフクラブは、重心が偏っている偏重心の特性です。
ダウンスイングで一度フェイスが開いた場合、インパクトでスクエアに戻すのは困難。

スイング中は、フェイスのコントロールのためにクラブの重心管理がポイントです。

重心の管理はスイング精度を向上するために重要

重心とは物体の重さの作用点のこと。
クラブヘッドの重心は、ヘッドが動くときに挙動の中心軸になる部分。


例えばヘッドの重心を中心に、フェイスが開閉したり上下したりします。

このクラブを上手に重心管理すれば、ショットの精度が格段に上がります。後述では、重心をスムーズにコントロールするコツを紹介。

ゴルフクラブの偏重心の特性

野球のバットのようにグリップの延長線上に重心があるのと違い、ゴルフクラブはグリップのシャフト延長線上に重心がありません。
シャフト先端にヘッドがあり、フェイス後方の右寄りの位置に重心が存在します

ゴルフクラブは重心が偏っている偏重心の特殊な形状。
この偏重心はクラブを動かすときに、フェイスが開きやすい特性があります。クラブを扱う上で、この偏重心の特性を理解しましょう。

重心を意識しないとヘッドは開く

クラブの偏重心特性により、フェイスが開きやすい。ヘッドのトウ側を上方向の垂直に保ちます。

ヘッドの重心が自分から見て右寄りにあればフェイスが開き、逆はフェイスが飛球線方向に倒れます。

テイクバックや切り返し、インパクトまで重心は意識して管理する必要があります。特にスイングのハーフウェイダウンまでは特に重心を意識すべきです。

一度開いたフェイスは簡単にスクエアに戻せなく、ショット精度の成否に左右します。

2つの重心を理解する

重心にはクラブ全体の重心ヘッドの重心の2つが存在します。

クラブの重心をコントロールできると、ショットの精度が向上します。重心をコントロールすることは、クラブを思い通りに操作できるスイングに近づきます。

後述では、クラブ全体の重心とヘッドの重心の役割を解説します。

クラブ全体の重心

結論を言うと、クラブの重心はシャフト上の重量バランスのとれた位置付近にあります。

クラブはシャフト先端にヘッドが付いた鉄の棒状。クラブの重心は部分ごとに分離して考えます。

クラブの部分ごとの重心

  • クラブを人差し指1本で支え、水平にして重量的にバランスの取れた位置
  • クラブヘッドの重心位置
  • シャフトのグリップエンドの支点部分

クラブ全体の重心は、クラブの部分ごとの3つの重心が交わる位置にあります。

クラブヘッドを構えたときに、ヘッドのスコアラインをターゲット方向に合わせるとクラブ重心位置は右寄りです。

クラブを扱うときは、クラブ全体の重心を意識します。

ヘッドの重心がスイング中にシャフト上にある状態をキープすることが、重心管理。重心のコントロールは、フェイス管理につながります。

クラブヘッドの4つの重心位置と各カ所の特徴

クラブヘッドの重心は重心距離や重心深度、重心の高さ、重心角の条件が絡み合いボールの出球に影響を与えます。

この4つの重心の特徴と各カ所の位置を紹介します。

重心距離

重心距離とは、シャフトの中心軸からヘッド重心までの距離を指します。
重心距離はボールのつかまりを左右します。

重心距離と後述で説明する重心角の2つは、球のつかまりに関係します。

重心距離が長ければ、慣性モーメントが大きくなります。シャフトの中心軸で、フェイスのローテーションを抑える力が働きます。
つまり重心距離が長いとフェイス回転を抑えられ、ボールのつかまりを抑制します。

ドライバーで重心位置を変えられる、カチャカチャのウェイトコントロールができるクラブがあります。

ドライバーはヒール側を重くすると、重心距離が短くなるためフェイス回転がしやすいスライサー向けの設定。反対にトウ側を重くする場合、重心距離が長くなりフェイス回転がしにくいフッカー向けの仕様クラブです。

慣性モーメントは、物体の回転のしやすさを表す指標。

慣性モーメントが大きいとクラブヘッドが回転せず、シャフト軸の回転を抑えられ引っ掛けにくいのが特徴。

重心距離が長いことは、スイートエリアが広くなります。重心距離は、ヘッドの大きさも関係します。
近年の大型ヘッドは、重心距離が長く慣性モーメントが大きい傾向です。

重心深度

重心深度とは、どれくらい奥に重心があるかフェイスからヘッド重心までの深さの距離です。
重心深度はボールの出球の高低の高さに影響します。

フェイスから重心が近い距離にあれば、出球は低く初速が上がります。反対に重心が遠ければ、出球は高弾道で初速が下がります。


ドライバーのヘッド後ろ側が重い場合、フェイスから重心が遠くなり後方に重心が移動します。
重心深度が深くなるため、フェイス面が上を向き、ボールの高さが出る、ボールがつかまる、スピン量が増える特性が出ます。

トウ側が重い場合、重心深度が浅くなりボールが上がらない、つかまりにくい、スピン量が減ります。

重心深度が深くなると、重心角も比例して大きくなります。ドライバーに限っては、重心深度が深いほどメリットがあります。

重心の高さ

重心の高さとは、ヘッド重心からフェイス面に引いた垂直のラインとフェイス面が交差する点から、リーディングエッジまでの距離のこと。
どれくらいの高さの位置に重心があるかです。重心の高さは、ボールの打ち出しやスピン量に影響します。

重心の下でボールをとらえると、スピン量は多くなります。

ドライバーで低重心を売りにするクラブが多く販売されますが、ボールをとらえやすく低スピンになるからです。
低重心のほうがスイートスポット(芯)でボールに当てやすく、初心者でも扱いやすいからです。

大型ヘッドのドライバーは、ヘッド体積が大きいと重心の高さが高くなります。重心の位置が高いと打つ難易度が上がります。

大型ヘッドはミスヒットに強くスイートエリアが広くなるメリットがあるが、低重心とは相反する関係です。

重心角

重心角とは、フェイス面とシャフト延長線の角度のこと。

シャフトだけをテーブル上に置きます。クラブヘッドはテーブル外側の空中に垂らすと、ヘッドの重心がシャフトの真下で静止します。

重心深度が深いと重心角が大きくなります。
重心角と重心距離は、フェイス面の返りやすさとサイドスピン量に影響し、ボールのつかまりに左右します。

一般的に重心角の数値が大きいほど、ボールのつかまりがよく初心者向きのクラブと言われます。

クラブの特性

クラブの特性やインパクトでのヘッド挙動で球筋が決まります。一例ですがクラブ特性をクラブ選択の参考にします。

自分のスイングを根本的に改善することは大切です。しかしクラブで補えるカ所があれば、頼ることも一つの選択。


ショットの良し悪しを決めるのは、スイング中のグリップに最適な力を与えることです。

自分に合う道具を探すことも、ゴルフで結果を得られる1つの要因です。

ゴルフスイングは個人差があり、球筋やミスショットの傾向はさまざまな要因が関係します。

クラブ試打をした上で、調整や買い換えなどの参考にしましょう。

スライサータイプ 
スライサーは重心距離が短く、重心角が大きいクラブを使用。ボールがつかまりやすく、スライス症状の改善が見込めます。

フッカータイプ  
フッカーは重心距離が長く、重心角が小さいクラブを使用。ボールがつかまらなく、フックの症状が改善する可能性があります。

飛距離の出る弾道を目ざす
飛距離を稼ぐには、重心深度が深く重心の高さが低いクラブを使用。高弾道低スピンのボールが出やすい傾向です。

重心を上手にコントロールする

ゴルフスイングには、重心管理がショットの精度を高める要素の一つです。

スイング中に発生する余分なローテーションやフェイス管理も重心管理することで軽減します。

重心コントロールの重要性と管理方法を紹介します。

ゴルフ上達に重心コントロールが重要

ゴルフスイングはクラブ全体の重心から離れた位置にグリップがあります。

クラブ全体の重心付近を持ってクラブを横に動かすとクラブ全体が平行に移動します。

スイングのときにグリップを動かすことで、手元のグリップとヘッドの動きに差であるラグができます。
クラブの重心を中心に回転運動するローテーションが発生します。

グリップとヘッドの差でできるラグにより、極端なローテーションが起きないようにヘッド重心をコントロールする必要があります。

多少のローテーションは、インパクトゾーンで相殺させフェイスをスクエアに調整します。

フェイス管理することは、方向性や飛距離アップなどショット精度の向上には不可欠。

重心のコントロールはクラブを引っ張り続ける

結論から言うと、重心を管理するにはクラブを引っ張り続けることです。

なぜ引く動作が重心管理に適しているのでしょうか?

重い物体を動かすときに、押して動かすより引いて動かすほうがコントロールしやすいからです。


物体と同様スイング中に、クラブは重心管理するために引っ張り続けます。

もしクラブに押す力が加わると、ヘッドが暴れて余分なローテーションが発生し重心管理が難しくなります。

上手にクラブを扱うコツ

グリップが体とクラブの唯一の接点です。そのグリップに力を与えて、クラブの挙動が正しく動かされるかがポイント。

テイクバックや切り返し、ダウンスイングでクラブを上手に扱う動きのコツを紹介します。

クラブは自分の行かせたい軌道に振るのではなく、クラブの行きたい方向を妨げないことが大切。

スイング中は、重心に対してグリップを引っ張り続けます。
引く動作がクラブの重心をコントロールする上で、再現性がよくショット精度を向上させるコツです。

重心アングルでグリップする

重心アングルでグリップするとは、ヘッド重心がシャフト上に乗った状態。

アングルとは、クラブフェイス部分とボールが当たる角度のことを指します。

アドレスの段階でフェイスのスコアラインを、ターゲット方向に真っすぐ構えるとフェイスは開き気味の状態です。

クラブの重心が自分から見て右寄りにある場合、クラブは開こうとする慣性の力が加わります。

クラブの重心位置がズレるとスイングの再現性がなくなり、さまざまなミスが出ます。
重心はシャフト線上の体の中心で管理できれば、ショット精度の向上につながります。


重心アングルのグリップで構えるには、まず通常通りにアドレスを構えます。

次にスクエアに構えたグリップはそのままにし、手首を捻ってクラブヘッドの向きを変えます。

自分から見て時計の短針11時方向にヘッドのトウ側を向けます。

クラブヘッドのアングルはアドレスの段階でシャットになっています。


テイクバックは体全体を使ってクラブを上げます。正しいインパクトでは、腰が開きハンドファーストの状態。

アドレスでシャットですが、インパクトでは腰が開くので相殺されフェイスはスクエアです。

上述で説明したように、スイング中はクラブを引っ張り続けます。


クラブ重心を意識して、つかまるボールが打てるまではハーフスイングで練習しましょう。

フォワードプレスの動作からヒンジコックを使ってクラブを回す

クラブの初期動作でフォワードプレスの動きを入れてから、ヒンジコックを入れてクラブヘッドを回します。

フォワードプレスとは、アドレスの初期動作で静止した状態からテイクバックに移行するキッカケの動作。フォワードプレスを入れることで、スイングのバランスやテンポが良くなるメリットがあります。

手元のグリップを飛球線方向に数センチ前に出し、その勢いを利用してテイクバックにつなげます。

「重心を引っ張る」という意識を持てないゴルファーは、初期段階でコッキングを入れてクラブを回すと、右で引っ張る意識がわかるようになります。

テイクバックで左腕が伸ばされ、曲率半径が大きくなります。
曲率半径を端的に言うと、曲線や局面がどの程度「丸まっているか」を表す指標のこと。

曲率半径が大きければ、ヘッドの挙動が緩やかになり長いインパクトができます。

テイクバックでクラブを必要以上にリフト(手でクラブを上げること)をしてはいけません。

余計なローテーションが生まれ、インパクトでフェイス管理が困難になります。さまざまなミスショットも誘発します。

切り返しでカウンターをかける

切り返し以降はインパクトに向けてスイング加速するため、コンマ何秒の間に修正するのは不可能です。

切り返しは、力の出力をグリップエンドの飛球線後方に向けます。

切り返しから直接ボールのインパクト付近に直線的に向かう動きはNG
いきなりインパクト方向に出力すると上体が突っ込んだり、カット軌道になったりとスイングにエラーが発生します。

グリップに正しい力を与えないと、手でアジャストするしかなくなりミート率や方向性が安定しません。

切り返しは、飛球線後方に一瞬グリップエンドを向けます。
自分が教わるレッスンプロには「カウンターをかける」という表現で教わりました。

クラブを下ろすのではなく、外側に振り出すイメージです。
切り返しは曲率半径が大きくなるように、グリップを飛球線方向反対に向けグリップを引っ張り続けます。

ボール後方で右回りのスイング軌道

切り返しからダウンスイングでは、クラブを引き続けます。

ボール後方で自分から見て右回り(時計回り)の動きをして、ヘッドがループしながらインパクトに向かいます。

クラブの重さに負けてヘッドが落ち、極端にアーム角がほどける動きはNG

アーム角とは、腕とグリップを持ったときの手首の角度のこと。

インパクト直後でフェイスが開いていないことも大切です。クラブを左サイドに引っ張り続けることで重心の管理がキープできます。

クラブ重心を管理することは、フェイスをコントロールすることにつながります。スイングでインパクト後は、体の方向に左回転します。

発生するローテーションをトルクで相殺させる

クラブヘッドとグリップの差から、回転運動であるローテーションが発生することは前章で説明しました。

スイング中に発生するローテーションを抑えるためクラブに能動的にトルクをかけて相殺させます。

トルクとは簡単に言うと「ねじれ」のことです。


アドレスの初期段階でシャットにクラブを上げる、切り返しで左手の掌屈を意識する方法があります。

ローテーションが大きくなれば、フェイスをスクエアに戻す作業が必要。

ローテーションを極力抑えるためにも、クラブの重心をコントロールすることが重要です。

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まとめ

クラブフェイスのコントロールをするために、クラブ重心の管理が不可欠

スイング中に発生するローテーションをいかに抑え、インパクト付近でフェイスをスクエアに保つことが重要です。

クラブの重心をコントロールすることは、フェイス管理につながります。
重心を上手にコントロールするには、クラブを引っ張り続けることです。

ショットの精度がイマイチのゴルファーは、クラブ重心のコントロールを意識しましょう。