グリーンをデッドに狙いにいくと吸い寄せられるように入ってしまうバンカー。
バンカーは頻繁に練習ができないため、苦手意識のあるゴルファーが多いと思います。
本記事は100切り目標のゴルファー向けに、バンカーの覚えておくと得するルールとマナー、バンカー内のルール上の注意点を解説します。
バンカーがスコアの妨げになっているゴルファーは、バンカーのルールを知っているだけで得をします。
本記事を一読していただき、バンカーのルールとマナーを覚え、ルールの中で戦略的にスコアアップのため活用しましょう。

バンカーでのルースインペディメントと動かせない障害物の違いも覚えましょう
2023年の新ルールにより、バンカーの「後方線上の救済」が変更
実際のラウンドで起きそうな状況をコースエリア別に解説しています。
コンペや競技会などに参加されるアマチュアゴルファーは必見。
ゴルフルールが曖昧な方は、一度書店で手にとって見ましょう。
砂に触れていればバンカー内のボール

ボールの一部がバンカー内側の砂に触れている場合、そのボールはバンカー内のボールです。
バンカー内に置かれたバンカーレーキの上に、ボールがあった場合もバンカー内のボールとして扱います。
一方でバンカー内側の草や生長物、自然物の上にボールがあり、砂に触れていない場合はバンカーのボールではありません。
バンカー内のフェアウェイの芝地にボールがある場合、バンカー外のボールとしてプレーします。
バンカー内の基本のルール

引用元:R&A USGA ゴルフ規則
規則の目的:規則12はバンカーのための特別規則である。バンカーは砂地から球をプレーするプレーヤーの能力をテストするために特別に作られた区域である。プレーヤーがこの挑戦に立ち向かうことを確実にするため、ストロークを行う前に砂に触れることや、バンカーの球に対して受けることができる救済の場所に関していくつかの制限がある。
バンカーエリアは、コース内の芝や土を取り除き砂の入った窪地のこと。
バンカー内のボールをプレーするには特別な規則があります。
日本ではフェアウェイバンカーやクロスバンカー、ガードバンカーがあり、砂ではなく芝が生えているグラスバンカーがあります。
グラスバンカー以外のバンカーは、唯一クラブのソールができません。ちなみにグラスバンカーはジェネラルエリア区域の扱いです。
バンカーのルールは複雑なため、覚えてほしいバンカーのルールを後述で解説します。
バンカー内の禁止行為
バンカー内での禁止行為として、砂の状態の情報を得る目的で手やクラブ、バンカーレーキなどで砂に触れること。
バンカー内の3つの禁止行為
- ボールの前後をクラブで触れる
- ショット前の練習スイングで砂に触れる
- バックスイングのスイング過程で砂に触れること
上述の3つの具体的な行為は、バンカーの砂の状態を確認したとみなされ、違反となり2罰打のペナルティー。
バンカー内でスタンスと取るときに、両足を安定させるため、足をもぐらせるのは問題がありません。
しかし必要以上に足を砂にもぐり込ませたり、バンカーの傾斜地を水平にするために側面の砂を崩したりすることは禁止行為です。
砂をもぐらせる程度の基準はないが、砂のテストをしたとみなされ2罰打が加算されます。
砂に触れてもペナルティにならないケース
バンカー内の禁止行為に対して、砂に触れてもペナルティーにならない場合があります。
具体的な行為は、下記の6点です。
砂に触れてもペナルティにならないケース
- スタンスを取るために両足をもぐらせて構える
- コース保護のためバンカーをならす
- クラブや用具、バンカーレーキなどをバンカー内に置く
- 規則に基づいて計測やボールマーク、拾い上げ、リプレースなどができる
- 休むためにバンカー内で、クラブをつえの代わりに体を支えたり、転ぶのを防いだりする
- マナーに問題はあるが、ボールに影響しない場所でクラブを使って砂をたたくこと
その他のバンカールール
バンカー内のルースインペディメントは無罰で取り除けます。
ルースインペディメントとは枯れ葉や枝、石などです。
ルースインペディメントを取り除くときにボールが動いた場合、1罰打で元のボール位置にリプレースします。
バンカー内のバンカーレーキやゴミをどけてボールが動いた場合、無罰で元の場所にボールをリプレースします。
バンカーレーキやタバコの吸い殻のゴミは動かせる障害物です。
ボールが動かせる障害物の中や上にある場合、ボールを拾い上げて障害物を取り除いてからリプレースをします。
バンカーからプレーしてOBになった場合、打ち直しの前にバンカーレーキで砂をならすことができます。
ルースインペディメントと動かせる障害物の扱いが異なるので注意が必要です。
リプレースとプレースの違い
まずリプレースはボールを拾い上げた後、元の位置に元の状態で限りなく近づけてボールを置くこと。
グリーン上でボールの後ろにマークして拾い上げ、元の位置に戻すことがリプレース。
次にプレースは元の場所とは違う場所にボールを置いたり、元とは異なるボールを置いたりすること。
プレースの事例は、傾斜地などでドロップして救済エリアにボールが止まらない場合があります。
2回目に落下して接地した地点にプレースをすることです。
バンカーでの4つのアンプレヤブルの処置

新ルールでは、バンカー外からの救済ルールが追加されました。
バンカーのルールを理解して有効に利用しましょう。
ゴルフ初心者やバンカーに苦手意識があるゴルファーは、覚えておいて損はしません。
①バンカーに入る前の位置から打ち直し
1罰打を加算し、元の場所に戻って打ち直すことが可能。
例えば、セカンドショットでバンカーに入れてしまった場合です。
元のショットをした場所に戻り、1クラブレングス以内の救済エリアから打ち直せます。
セカンドショットに1罰打を加算し、打ち直しは4打目です。
後述で解説する④のケースと混同するゴルファーがいるので注意。
仮にバンカー越えのショットをミスしてバンカーにボールが入りました。
アンプレヤブルを宣言し、バンカーに入る前の場所から再度ショットをした場合は1罰打のペナルティーです。
②ホールとボールを結んだ後方線上のバンカー内にドロップ

上図はショットがバンカー内に入り、目玉のライだったためアンプレヤブルの救済を受けた場合です。
1罰打を加算し、ホールとボールを結ぶ後方線上にドロップ。
つまりプレーヤーは、後方の基準線上(線上にドロップ)にボールをドロップした落下地点が基点です。その基点どの方向にも、1クラブレングスの範囲内にボールがあれば救済OK。
旧ルールまでの救済エリアが、ホールに近づかない半円形でした。だが新ルールでは、1クラブレングスの円形に救済エリアが変更。
基点の落下地点からピンに近づいても1クラブレングス以内の範囲にボールが止まればOK。
救済エリアは必ず基準線上(線上にドロップ)の1点にしかドロップできません。
救済エリアにドロップをし、1クラブレングス以上転がった場合、再ドロップです。
③ボールを基点に2クラブレングル以内にドロップ

1罰打を加算し、バンカーにあるボール位置を基点とします。
2クラブレングス以内の半円に救済エリアを設けてドロップ。
ピンに近づかず、バンカー内にドロップ。
仮に2クラブレングス以内の救済エリアが、バンカー外にあってもバンカー内にドロップします。
④2罰打でバンカー外にドロップ可能

バンカー外から打てるルールが2019年の新ルールから導入です。2023年の新規則では、「後方線上の救済」が変更されました。
上図はショットがバンカー内に入り、目玉のライだったためバンカー外のアンプレヤブルの救済を受けた場合です。
2罰打の加算で、バンカー外にドロップが可能です。
新ルールの後方線上の救済エリアは、ボールとホールを結ぶ後方線上のバンカー外にドロップします。
プレーヤーが後方の基準線上の1点にドロップします。
その基点(落下地点)から、1クラブレングス以内の範囲にボールが止まれば救済完了。
基点の落下地点からピンに近づいても、1クラブレングスの範囲内にボールがあれば救済OK。
バンカーの縁にボールが止まった、ボールが目玉になったなど、バンカーで2打以上たたいてしまうゴルファーは、戦略的に有利なルールを活用しましょう。
バンカー内の水たまり(テンポラリーウォーター)や流水跡からの処置

バンカー内の流水跡は、異常なグラウンド状態に該当せず目玉や足跡と同じ扱いです。
バンカー内の流水跡は救済対象外のため、無罰でボールを動かせません。
流水跡に水が流れていたら一時的な水たまりでボールを無罰で動かすことが可能。
水たまりで一時的な水からの救済を受ける場合 、バンカー内にドロップできる場所があれば 無罰で救済が 受けられます。
ボールが止まっていた場所よりホールに近づかない地点に 救済のニアレストポイントを決めます。 その基点から1クラブレングス以内のバンカー内にドロップします。
ボールをピックアップするときに、ボールを拭きとることができます。
水浸しの場合、4つの救済から選択肢
バンカーが前日の雨で水浸しのケースです
- 無罰で、一時的な水が最も浅い場所でホールに近づかなく、ボールのあった場所に最も近いバンカー内の地点にドロップ
- 1打罰で、ホールとボールを結んだバンカー内の後方の基準線上にドロップ
- アンプレヤブルを宣言し、1打罰で元の地点から打ち直します
- バンカーが全面水浸しの場合、残念ですが1打罰でバンカー外の後方線上の救済
バンカーの基本的なマナー

引用元:R&A USGA ゴルフ規則
規則の目的 規則8はこのゲームの主要な原則 「コースはあるがままにプレー」を扱っている。プレーヤーの球が止まった場合、プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態を通常は受け入れなければならず、その球をプレーする前にその状態を改善してはならない。しかしながら、それらの状態を改善してしまうことになったとしてもプレーヤーがとることができる特定の合理的な行動がある。そしてそれらの状態を改善したり、悪化させても罰なしにその状態を復元することができる限定的な状況もある。
ルールとは関係ないが、バンカーの基本的なマナーをおさらいしましょう。
後続組が気持ちよくプレーできるように、ショット後はバンカーレーキで砂をならすことが大切。
仮に前の組の足跡にボールが入っても、バンカーショット前に足跡のライを直すことができません。
ゴルフには「コースはあるがままにプレーする」という原則があり、「ストロークに影響を及ぼす状態は変えてはならない」と規定されています。
バンカーレーキの爪のギザギザ部分でならし、裏側で平らにします。
バンカーのマナーと手順
- バンカーに入る前に、バンカーレーキを準備します
- ボールに近い位置からバンカーに入ります
- バンカーの側面などを崩さないように低い場所からバンカーに入る
- 使ったバンカーレーキを、バンカー外に置く
- 基本はグリーンに向かって縦向きに置きます
- 花道に置かないようにしましょう
まとめ

バンカーのルールは覚えておいて損はありません。
知らないルールが出てきたらスロープレーに注意し、ラウンド時に同伴者に確認を取りながらやると覚えます。
その場でわからなければ、その状況を思い浮かべルールを調べると記憶に定着します。
ベストスコアを更新するために、ルール上で救済処置を積極的に活用しましょう。
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