ゴルフのパットが全スコアの約4割を占め、チップインでもない限り毎ホールパターを使います。
パット数が減れば、スコアアップすることが間違いありません。
しかしパットにセンスのないゴルファーは、どうしたらパットが上手になるでしょうか?
本記事は、自分がレッスンプロに教わった3パットを減らす下記内容をまとめたものです。
- 3パットを減らす思考法と対策
- ラウンド前のパット練習
パットはグリーンの傾斜や芝目などの不確実性要素が多くなり難しいです。
3パットを連発するとゲームの流れが悪くなり、他のプレーに悪影響を及ぼす可能性があります。
パットは思考法を替えるだけで、プレッシャーを抑えられ成功確率が上がる場合があります。
本記事を一読していただき、パットの苦手なゴルファーは参考にしてもらえると幸いです。
3パットの多いゴルファーは、考え方を替えて実行すればパット数を減らすことが可能です。
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パッティングする上で大切な思考
パッティングで大切なのは方向性より距離感を合わせることです。クドいですが、パッティングは距離感を養うことですよ。
方向性は横の距離になり、反対に距離感は縦の距離です。パットの方向性が打ち出しから1m以上ズレることはありません。
しかし縦の距離で1m以上ショートやオーバーはよく見る光景です。
パットの思考として、難易度の低いショートパット以外はアプローチと同じ考え方です。
カップインの成功確率を上げるため、どの位置にボールを止めるのか?ロングパットを残した場合、次のパット成功率を上げるためボールのポジションを考えます。
グリーンオンしてから、いかに2パット以内でカップインさせるか考えてプレーすることが大切になります。
1m以内のパットを1パットで入れるには、手前から攻めるのが基本。また上りのフックラインが1パットの成功確率を上げます。
当たり前ですがパーオンしても、3パットがあれば結果はボギー。パーオンとは規定打数よりも、2打少ない状態でグリーンオンすることです。
つまりグリーンオンしてから、2パットでホールアウトするのがパーのセオリーになります。
3パットはグリーン上の1ペナルティーの解釈と考えます。
いかに3パットを撲滅するかがスコアメイクの課題です。
「本日のコンディション」はグリーンの状態
マスター室周辺に「本日のコンディション」と数値が書かれた掲示板があります。
スティンプメーターやコンパクションはグリーンの状態を数値で表したものです。
スタート前に大半のゴルファーは、練習グリーンを利用します。ラウンド前は、グリーンの速さや硬さを事前に確認すべきです。
掲示されたグリーンの速さの数値は、早朝時点の数値です。プレー中に雨が降れば、芝に水が含まれグリーンが遅くなります。逆に日差しでグリーンが乾いて速くなる場合もあります。
そのほかにも傾斜や芝目、風などの条件によりグリーンの状態が変化します。
スティンプメーターとはグリーンの速さを測定する機器
スティンプメーターは、その日のグリーンの速さを表している指標。グリーン上でボールがどれくらいの速さで、転がるかを測定する器具です。
スティンプメーター測定方法
- 傾斜をつけた短い滑り台のような器具の丸いくぼみにボールを置く
- レールから転がり出したボールは、グリーン上に転がって止まります
- グリーン上に止まったボールの距離を測定します
- 約20°の傾斜で一定の高さから、グリーン面に相対する2~4方向から転がして転がった距離を計測
- 距離の平均値を算出し、数値をフィートで表記します
グリーンにはざまざまな傾斜があり、計測する方向で転がる距離はまちまちです。
ボールの転がった距離が長ければグリーンが速いということです。
スティンプメーター7.5フィート以下なら遅いグリーン、9.5フィート以上であれば速いグリーンです。
プロのトーナメントでは11~13フィートの速いグリーンで設定されます。
1フィートは30.48cmです。(footの複数形がfeet)
スティンプメーター7.5フィートでは228.6cmを進むイメージ。
グリーン・コンパクションとはグリーンの硬さを数値で表示
グリーン・コンパクションは、グリーンの硬さを表します。
コンパクションはアプローチでのグリーンの転がりに影響します。硬いグリーンはボールが転がり、柔らかい時は転がりません。
コンパクションメーター(土壌硬度計)を使用し、地面からの抵抗値を数値にします。
プロのトーナメントでは、12~14kg/c㎡(24~25mm)、一般のゴルフ場で10~11kg/c㎡(23~23.5mm)です。
コンパクションが10kg/c㎡以下は、大きなピッチマークがついてしまう柔らかいグリーン。
コンパクション24の場合、指数硬度の数値で約12kg/c㎡の硬めのグリーンになります。
3パットを減らすにはファーストパットが重要
3パットを減らすには、ファーストパットをいかにカップに近づけるかがカギです。
1パットで入る得意な距離やラインに距離感を合わせることが先決。グリーンオンから自分が最初のパットの場合、慎重にパットする必要があります。
- 同伴者がパットし、ボールの転がり具合やライン情報などがあれば参考にします
- 同伴者のパッティングラインやスロープレーに注意し、傾斜、芝目を読みます
- 乗用カートのGPS(衛星利用測位システム)でグリーン攻略の情報があれば参考にするべきです
グリーンによっては、複雑なアンジュレーションがあります。
アンジュレーションとは、グリーンの高くなったり低かったりする状態で起伏を指します。
グリーンオンしたら、いかに2パットでホールアウトするかを考えます。下記のラインを判断する材料を参考にしてパットします。
すべての工程ができない場合も、ラインを判断して狙ったところにパットします。
スロープレーにならないように注意が必要です。同伴者がプレー中に、自分の打順がきたらすぐ打てる準備を整えます。
ラインを判断してパットします
- グリーンに上がる前に、低い位置からグリーン形状と傾斜の高低差を確認する
- ボール位置からカップまでのラインをカップ後方線上から確認する
- 歩測で距離感を把握する
- フックラインかスライスラインか判断する
- 上りのパットか下りのパットか判断する
ロングパットは距離感が合わず、3パットする確率が高くなります。
ロングパットを2打以内でカップインするには、ファーストパットの善し悪しで成功確率が違ってきます。
ファーストパットでは、カップの直径1メートル以内に寄せるイメージでパットします。
グリーン傾斜や芝目のラインを把握し、距離感を合わせることに集中しましょう。
フェースの芯でインパクトし、再現性の高いストロークすることを目標とします。
ボールの転がり方やストロークを一定に保ち、リズムが変化しないように注意します。
パットの距離感の違いでパンチを入れたり、緩んだりしないことです。
狙った方向にイメージした強さで打つことが大切です。
1mのパット成功率を高めるには反復練習
パットの精度を上げるには、反復練習が不可欠。
ロングパットを1mにつけても、外して3パットになるケースです。
1mのパットを外すとショックもデカいので、確実に1パットで入れたいですよね。ゴルフ上級者の方は、1打の重みを身にしみて経験しています。
ゴルフ場のパッティング練習では、1mの距離を徹底的に練習。
1mのショートパットは距離感と方向性がかみ合わないとカップインしません。
ラウンド前のパッティング調整方法
ラウンド前のパッティング練習はとても大切。
ショートパットのカップの1m周辺から上下左右と順番にパットします。
ロングパットは極力平らな場所を見つけ5mと10mの練習で距離感をつかみます。
ラウンド前の自分の距離感の基準になります。
注意することは、上りと下りのラインを一緒に練習しないことです。
自分のものさしの基準がなく、距離感が曖昧なままスタートを迎えることになります。
その日の距離感の基準ができたら、確認の意味で下りラインを練習するのが良いでしょう。
パット練習でカップに入れる練習すると距離感が養われません。
カップにボールが入ることでボールの強弱が曖昧になります。
あくまでボールの転がり具合やボールの止まる位置を確認し、距離感の基準情報をつかむことです。
ロングパットは目印に向かってターゲットにボールを止める練習しましょう。
3パットを減らすための思考と対策【ゴルフ】のまとめ
3パットを減らすには、日々の練習で距離感を養うことです。
ロングパットで3パットを撲滅するには、ファーストパットが超重要。ロングパットは「1打目で入れてやろう!」と考えないことです。
カップの直径1mに寄せるイメージで丁寧にプレーしましょう。
ラウンド前のパッティング調整は、1mと5m、10mの距離を念入りに練習してください。
ラウンドが始まり合わなかった距離感も、ホールを重ねると距離感の感覚が蓄積されます。
スコアメイクするには、パッティングの精度を高めることが重要。
パッティングが入らないと、流れが悪くなりその日のゲームを壊しかねません。
3パットを減らしスコアアップを目指しましょう。